同じ業種でも男女の働きやすさには大きな差
男女の勤続年数を比較すると、女性の活躍推進が課題とされるわが国ゆえ、女子が男子よりも長く働けるという会社は極めて少数だ。
その中で、100位を超えたところから、セイコーエプソン(103位)、安川電機(117位)、リョービ(144位)、日本信号(185位)と、女子の平均勤続年数が男子のそれを大きく(3年以上)上回っている会社が出てくる。
反対に、鉄道や建設業界においては、男子の勤続年数、男子従業員比率が女子を大きく上回るのは容易に想像できるが、同じメーカーでもセイコーエプソンなどとは対照的に、グンゼ(11位)、キリンビバレッジ(144位)などは、男子の勤続年数が女子のそれを10年以上も上回る。
男子:女子の従業員比率をみると、セイコーエプソンはおおむね5:1、安川電機とリョービが8:1、日本信号6:1と、メーカーの女性従業員比率は商社や金融、小売りなどの非製造業ほど高くない。これは男子の勤続年数が高い企業でも同じで、キリンビバレッジが5.5:1、グンゼは実に25:1である。
新卒女性の採用も少ないため、一見、働きにくいイメージを受ける会社でも、実はそうではない会社もある。その一方で、肌着や飲料というイメージだけで会社を見ていては、実態を大きく見誤ってしまうこともある。
女性の働きやすさを計るためには、全体平均だけでなく、必ず男女別に数字を押さえておくべきだ。
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