小売りでもデパートと大手スーパーは働きやすい
50位内には百貨店も目立つ。髙島屋(11位)、阪急阪神百貨店(25位)、大丸松坂屋百貨店(27位)、そごう・西武(35位)、三越伊勢丹(50位)と全国区のデパートが肩を並べた後は、216位の松屋までこのジャンルは登場しない。
80~100位には、イトーヨーカ堂(80位)、ユニー(85位)、東急ストア(98位)の大手スーパーもランクインした。勤続年数は3社とも約20年、ヨーカ堂とユニーの3年後離職率はともに10%前後にとどまる。
一般に小売業の早期離職率はどちらかというと高い部類に入る。厚生労働省による2009年3月卒の大卒3年後離職率35.8%は、調査18産業中12位で、全産業平均の28.8%を7ポイント上回っている(新規大学卒業就職者の産業別離職状況)。
小売りをはじめ、人が休んでいるときが稼ぎどきの飲食業や宿泊、サービス業は離職率が高くなるが、デパートと大手スーパーの働きやすさは、長く培われた福利厚生基盤と、それを背景とした社風の賜物といえる。
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