「インスピレーションは常に存在する。見つけに行くんだ。」
⇒とても格好いいのですが、何を見つけに行ったらよいかもわからないで、いきなり見つけに行こうとしても無駄足です。意味がわかりません。仮に見つけに行く対象があったとしても、その対象にとってもタイミングというものがあるでしょうから、下手すると何で今来たのみたいな話になって、とんでもないことになります。
「その時」を待たずに突っ込むより、「その時」がいつ来てもよいように、いつでも臨戦態勢でチャンスを待つという姿勢のほうが正しい気がします。
脊髄反射的に行動するリスク
「明日に引き伸ばせば、それは死んでしまう。」 「行動がすべての成功の鍵だ。」
⇒いきなり動けと言われても戸惑ってしまいます。考えなしに動くほうが有害の場合も数多くあります。私も若かりし頃、やたら張り切って何も考えずに脊髄反射的に動いてばかりいたら、「能力もないくせにやる気ばかりあっても困るんだよ。どうせ能力がないのならやる気のないやつのほうがよほどましだ。」と言われ、とてもへこんだことを覚えています。
また、新しいアイデアがあったとしてもいきなり行動する前に、客観視するためにしばらく寝かせて再度見直したほうが客観的になる場合のことも多いです。私も夜中にテンションが上がって長いメールを書いて勢いに任せて送り、翌朝、読み直すととても恥ずかしくて消え失せたくなった経験が数多くあります。
「他の人間はなぜそうなったかを問う。私はいつも何ができるのか、なぜできないのかを問う。」
⇒これまでの「助言」には反論を続けてきましたが、これは確かにそのとおりですね。できない理由を考えるより、どうすればできるようになるかを考えるほうが生産的です。その行為の繰り返しが、1で述べたようにいたずらに可能性を信じるのではなく、できるものとできないものを峻別し、限界を知るという姿勢につながると感じます。行動するのはその後でいいと思います。
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