舞浜ディズニーで、シェラトンが強い理由 意外なディズニー“プラスα”の仕掛けで盛況

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1泊2日貸し切りの実現が夢

――都心周辺で、この巨大さはなかなかないですよね。

ええ。80人以上入れるところですからね。独立型のチャペルが2つある庭園を持つホテルはないですね。時期によっては、この庭を貸し切ってのウエディングをいかがですか、という提案もしています。

挙式前日からイベントが始まるわけです。前日の晩、ご両親に感謝をするためのお食事会を、庭の奥に個室といった場所で開く。それから宿泊されて、翌日は朝からチャペルで挙式をして。その後、白亜のジョージアンテラスで披露宴をやって。その次は披露宴で呼べなかったお友達も集めて、庭でパーティーをしていただくんです。

夜になったら、イブニングドレスに着替えて、また別のお客様と楽しんでいただく。もう1日中、好きにしてくださいというご提案ですね。

――お値段も張るでしょうね。

まだ一度も売れていません(笑)。

ウエディングプランナーのことを、われわれは「ウエディングデザイナー」と呼ぶんですが、まさにデザインが必要なんです。ウエディングは初めての方が多いですから、なかなか(勝手が)わからないじゃないですか。だから、こちらが押しつけてはいけないと思っています。その方に合った提案ができるような、提案力を高めようとしています。

口で言うのは簡単ですが、売る側の人間がちゃんとわかっていなければなりません。何でもかんでも売ればいい、ということではなくて、状況を見ながら、相手を見ながらということが大事です。ですから、いい人材をいかに多く持てるかというのが、われわれホテルにとって最も重要なことだと思っています。

(撮影:尾形文繁、梅谷秀司)

 

筆者が手掛けた東洋経済オンラインのホテル連載が、電子書籍「1泊10万円でも泊まりたい ラグジュアリーホテル 至高の非日常」(小社刊)になりました。10万円以上するような部屋に泊まりたいと思わせるラグジュアリーホテルの魅力とはいったい何なのか。厳選9ホテルの総支配人たちが大いに語っています。

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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