1泊2日貸し切りの実現が夢
――都心周辺で、この巨大さはなかなかないですよね。
ええ。80人以上入れるところですからね。独立型のチャペルが2つある庭園を持つホテルはないですね。時期によっては、この庭を貸し切ってのウエディングをいかがですか、という提案もしています。
挙式前日からイベントが始まるわけです。前日の晩、ご両親に感謝をするためのお食事会を、庭の奥に個室といった場所で開く。それから宿泊されて、翌日は朝からチャペルで挙式をして。その後、白亜のジョージアンテラスで披露宴をやって。その次は披露宴で呼べなかったお友達も集めて、庭でパーティーをしていただくんです。
夜になったら、イブニングドレスに着替えて、また別のお客様と楽しんでいただく。もう1日中、好きにしてくださいというご提案ですね。
――お値段も張るでしょうね。
まだ一度も売れていません(笑)。
ウエディングプランナーのことを、われわれは「ウエディングデザイナー」と呼ぶんですが、まさにデザインが必要なんです。ウエディングは初めての方が多いですから、なかなか(勝手が)わからないじゃないですか。だから、こちらが押しつけてはいけないと思っています。その方に合った提案ができるような、提案力を高めようとしています。
口で言うのは簡単ですが、売る側の人間がちゃんとわかっていなければなりません。何でもかんでも売ればいい、ということではなくて、状況を見ながら、相手を見ながらということが大事です。ですから、いい人材をいかに多く持てるかというのが、われわれホテルにとって最も重要なことだと思っています。
(撮影:尾形文繁、梅谷秀司)
筆者が手掛けた東洋経済オンラインのホテル連載が、電子書籍「1泊10万円でも泊まりたい ラグジュアリーホテル 至高の非日常」(小社刊)になりました。10万円以上するような部屋に泊まりたいと思わせるラグジュアリーホテルの魅力とはいったい何なのか。厳選9ホテルの総支配人たちが大いに語っています。
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