スカイツリーvsディズニー、東京観光で突出 GW中は合わせて260万人超を集客

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消費景気の復調に加え、好天に恵まれたことで、国内旅行者数が過去最高水準になった今年のゴールデンウイーク(GW)。今や国内最大の観光地は「東京」を中心とする首都圏といえるが、その根強い人気を支えるのが「東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)」と「東京スカイツリー(東京都墨田区)」の2大観光スポットだ。

GW集客はスカイツリーが「上限」、TDR「最高水準」

東京スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーは5月7日、GW中(4月27日~5月6日の10日間)の来場者数が、入場料の必要なツリー本体で19万3000人、300店以上のショップの並ぶ商業施設「東京ソラマチ」を含むスカイツリータウン全体で177万人だったことを公表した。1日平均ではツリー本体で1万9300人、スカイツリータウン全体で17万7000人をGW中に集客したことになる。

昨年5月22日に開業したスカイツリーは、今回が初めてのGW。商業施設部分はともかく、ツリー本体はエレベーターや展望台(地上350メートルの「天望デッキ」と同450メートルの「天望回廊」)の収容人員に制約があるため、1日当たり入場者数の上限として2万人を想定している。このGWはほぼ好天だったものの、4月30日は強風の影響で18~22時しかツリーに上れなかった(通常の営業は8~22時)。

それを考えれば、「GWの10日間でツリー本体の入場者数19万3000人は、ほとんどピークに近い」と東京スカイツリータウン広報事務局長の福田康人氏は話す。

一方、TDRを運営するオリエンタルランド(OLC)では、各年度の上半期(4~9月)・下半期(10月~翌年3月)のくくり以外で入場者数を公表していない。 ただ、「GW中はかなり順調だった。曜日配列の違いもあって過去のGWとは比べにくいが、入場者数では過去最高水準」(OLC)という。

TDRの入場者数は、年間ベースで過去最高を記録した前2012年度が1日平均7万5342人。開業30周年イベントが1年を通して開催される今13年度は、会社計画で同7万5890人とさらに拡大する予定。この数字は平日や、天候の崩れがちな冬場なども含めた平均値のため、GW中は1日平均で8万人の大台を大きく超えたことが確実とみられる。

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