スカイツリーvsディズニー、東京観光で突出 GW中は合わせて260万人超を集客

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TDRとスカイツリー(タウン全体)を合わせてみれば、連休谷間(3日間)を含む4月27日~5月6日の10日間で1日平均26万人以上、累計260万人以上の来場者を呼び寄せた勘定だ。

ちなみに、旅行業界大手のJTBが4月上旬に発表したGW期間(4月25日~5月5日の11日間)の国内総旅行人数の予測は2223万人(実績は未発表)。JTB予測は宿泊を伴う旅行人数のため、日帰り客を多く含むTDRやスカイツリーの入場者数との単純比較は難しいが、それでもこの首都圏2大観光スポットの集客力の大きさがわかる。

TDRは30周年と新スター・ツアーズで計画上振れ濃厚

開業30周年を契機に一新されたパレード「ハピネス・イズ・ヒア」の一幕。右奥にシンデレラ城が見える

スカイツリーとTDRが「東京」観光を引っ張る構図は、GW後も続くのか。

東京を中心とする首都圏エリアへの旅行人気が拡大し始めたのは、東日本大震災による出控えの影響が一巡した昨年から。旅行業界にとっても、首都圏観光を喚起するうえで、スカイツリーとTDRが大きな“商材”になっている。JTBでは、地方発の首都圏向け旅行商品パンフレットの表紙に、観光スポットとしてはスカイツリーとTDRだけを単独であしらっているという。

「昨春はダイバーシティ東京、渋谷ヒカリエ、スカイツリーが相次ぎ開業し、秋には東京駅の赤レンガ駅舎が全面再開。建て替え中だった歌舞伎座も今年4月に新規開業した。そこにTDRの開業30周年イベントが加わったことで、東京人気が一段と盛り上がった」。JTBグループ本社で個人旅行の動向に詳しい船水亜佐子氏はそう説明する。

TDRを構成する2つのパークのうち「東京ディズニーランド(TDL)」は1983年4月15日開業であり、今2013年度がまさに30周年の記念イヤー。TDR内のもうひとつのパーク「東京ディズニーシー(TDS)」を含め、4月15日から来年3月20日までの340日間、記念イベント「ザ・ハピネス・イヤー」が繰り広げられる。周年イベントの年は首都圏を中心としたリピーター客のみならず、宿泊しなければ来園できない地方客を集客しやすくなる。

OLCは4月30日の決算説明会で、TDRの2013年度年間入場者数が過去最高の2770万人になるとの計画を明らかにした。ただ、通常の季節イベントしかなかった前12年度に比べわずか20万人(0.7%)増の慎重予測であり、30周年イベントが通年で行われる今13年度は会社計画よりも上振れする可能性が高い。

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