来場4000万人超!スカイツリーの「稼ぐ力」 東武鉄道の6年ぶり好業績を牽引

拡大
縮小

昨年5月に開業した「東京スカイツリー」(東京都墨田区)。自立式電波塔では世界一の高さ634メートルを誇り、併設する商業施設「東京スカイツリータウン」とともに、早くも東京の観光名所となっている。

施設全体の来場者数は当初想定を大きく超過

スカイツリーを運営する東武鉄道によれば、昨年5月22日の開業から今年3月末までの来場者数は、スカイツリーが約554万人、スカイツリータウン全体が約4476万人となった。開業時点に想定していた同時点の来場者数はスカイツリーが400万人、スカイツリータウン2750万人。当初の想定をはるかに上回る好調ぶりだ。

スカイツリー効果は、東武鉄道の業績にハッキリと好影響を与えている。東武鉄道の前年度(2013年3月期)利益は、07年3月期以来、6年ぶりの高水準となる。

東武鉄道は4月10日、13年3月期の売上高見通しを5815億円(前期比7%増)、本業の儲けを示す営業利益525億円(同6割増)に上方修正した。昨年10月にも上方修正していたが、さらに営業利益を55億円上乗せした。営業利益500億円の突破は、07年3月期以来となる。

はたしてスカイツリーの「稼ぐ力」はいかほどなのか。詳しく分解してみよう。

次ページスカイツリーの収益はいくら?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT