来場4000万人超!スカイツリーの「稼ぐ力」 東武鉄道の6年ぶり好業績を牽引

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

東武鉄道の12年度営業利益を部門別に見ると、「運輸」が288億円、「レジャー」106億円、「不動産」81億円、「流通」19億円となる見込みだ。

スカイツリーは「レジャー」「不動産」などにまたがるビジネスとなるが、スカイツリーをビジネスとして切り出すと次のようになる。タワー部分の売上高が188億円、営業利益91億円。ショップなど商業施設が連なるスカイツリータウンの売上高は127億円、営業利益20億円だ。

今回、東武鉄道全体の業績が上振れたうち、営業利益はスカイツリー関連で30億円の増額効果があった。また、スカイツリーには本業である鉄道の「東京スカイツリー駅」が隣接しており、運輸収入にも間違いなく好影響を与えている。

東武鉄道の業績はさらに伸長へ

東武鉄道は、すでに走り出している今年度(14年3月期)、さらに業績を伸ばしそうだ。スカイツリーはゴールデンウイーク(GW)を始めて迎え、通年にわたって業績に寄与するうえ、開業関連の費用負担もなくなる。社運を懸けてこのプロジェクトに取り組んできた東武鉄道。狙い以上の成果にウハウハだ。

(撮影:吉野 純治)

宇都宮 徹 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事