女子注意!サラダとスイーツは最悪コンビだ 総カロリーは低いが、"意外"な病気を招く?

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サラダにスイーツという食事は、実はこの脂肪肝を誘発しやすい最悪の組み合わせなのだ。サラダは、ビタミン類が豊富で低カロリーのため、一見ヘルシーなイメージ。ただ、それにかけるドレッシングには油が含まれていることが多い。ドレッシングから無意識に摂取した脂肪に加えて、スイーツに大量に含まれる糖質が体内に取り込まれることで、過剰な分が脂肪となり、肝臓に蓄積されていくのだ。

もし脂肪肝になってしまったら、改善策はあるのだろうか。1つの方法は、食事を見直して良質なタンパク質を摂取すること。タンパク質といっても、脂身の多い肉類をガッツリ食べると動物性脂肪を多く摂ることになり、やはり脂肪肝につながってしまう。肝臓を元気にする食材を選ぶことが大切だ。

脂肪肝を改善する、4種のアミノ酸

「体内に入ってきたタンパク質は、アミノ酸に分解されて肝臓へ運ばれ、そこで再合成されます。肝臓の働きを助けるアミノ酸は、タウリン、バリン、ロイシン、イソロイシンの4つ。これらのアミノ酸を意識して摂ることで、肝臓の代謝機能を上げることができます」。なお、タンパク質がアミノ酸に変換されるときには、ブドウ糖の燃焼を伴うため、ダイエット効果も期待できるという。

上記のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つは、体内で生成されない「必須アミノ酸」に分類されるため、食事により摂取する必要がある。「この3つをバランスよく含んでいるのは、鶏のむね肉です。また、タウリンはタコに多く含まれます」。

この2つの食材を活用したメニューとして西﨑教授がおすすめするのは、これからの季節にぴったりな、焼き鳥のねぎまと、タコの酢の物の組み合わせだ。毎日同じメニューにならないよう、鶏のむね肉のソテーとタコのマリネなど、料理法は工夫して変えてみよう。さらに、脂肪肝状態では活性酸素により細胞が破壊されやすくなるため、それを防ぐためにビタミンEを摂取することも忘れてはならない。ビタミンEを豊富に含むアーモンドを、1日に数粒食べるのが有効だ。

幸いなことに、肝臓は再生能力が高いため、うまく食生活を見直すことができれば1ヶ月程度で脂肪肝状態からの改善が可能だという。サラダ中心の食事とご褒美スイーツによってダイエットを「したつもり」になっている人は、まずはねぎまと酢だこを食卓に取り入れてみてはいかがだろうか。

安達 純子 医療ジャーナリスト

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あだち じゅんこ / Junko Adachi

東京生まれ。医療ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会会員。大手企業のOLから転身。フリーランスの雑誌記者としてさまざまなジャンルの取材を行う中で、病気の発生メカニズムに興味を持ち、医療関係の記事の執筆に比重を置くようになった。現在は、先進医療といった最新の医療状況をはじめ、免疫疾患や感染症などに強い関心を持つ一方で、生活習慣病といった身近な病気を対象とした記事を数多く新聞等で連載中。身体に個人差がある中で、その人にとっての健康とはなにか。病気の仕組みはどこまで解明できるのか。また、未知の病気の正体はどこにあるのかなどをテーマに現在取材を進めている。

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