日本人の三大死因の一つでもある「心疾患」。男女共に「がん」に次ぐ、第2位の死因となっています。世界的に見ても高齢者に多い疾患ですが、30代から懸念が高まる「若年性心疾患」も増えつつあります。
そんな中、8月中旬に米国グランドバレー州立大学から、「若年性心疾患の背景は、生鮮食品の摂取が少ないからかもしれない」という新しい研究結果が発表されました。
そもそも「虚血」はどんな状態?
心疾患は、心筋梗塞や虚血性心疾患など、心臓にまつわる病気の総称で、心疾患の約半数が「虚血性(血管の狭窄や閉塞によって血流が減少してしまうことで起こる)心疾患」に該当すると言われています。
さらに、虚血性心疾患は狭心症、心筋梗塞、急性心不全、慢性心不全などに分類されています。いずれも血液循環が問題になっており、運動不足、脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙など生活習慣が原因の一つです。
これらの生活習慣によって血管壁にコレステロールが溜まり、血管壁がもろくなると「動脈硬化」が起こります。そのため、血液の通り道が狭くなり、心筋が酸素や栄養の不足に陥るのです。これによるさまざまな心臓トラブルが「虚血性心疾患」ということになります。
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