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先月末にスタンフォード大学から、そして今月初めにはハーバード大学から続々と、魚油・食物油の摂取に関する健康効果の調査報告が出されました。数十年に及ぶ、人を対象とした疫学研究の結果です。
以前からDHAやEPAが体にいいと言われてきましたし、この連載でも過去に取り上げてきました。今回の研究発表で、今後より大切な食材として注目が高まっていきそうです。
「摂ると太る」だけがオイルではない!
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食品から摂れる脂肪酸は、肉類や乳製品から摂取できる「飽和脂肪酸」と、魚油や食物油から摂取できる「不飽和脂肪酸」の2つに大別されます。このほかにマーガリンやショートニングなどの加工油脂「トランス脂肪酸」もあります。
一般に「脂を摂ると太る」と考えられているかもしれませんが、これは飽和脂肪酸とトランス脂肪酸について言える特徴です。不飽和脂肪酸は体内に蓄積された脂質の代謝を助けたり、脳神経の活性化や血流をよくしたりという働きがあります。
「不飽和脂肪酸」は一価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)と多価不飽和脂肪酸に分類されます。さらに多価不飽和脂肪酸のほうに、魚や亜麻仁油などオメガ3系オイルと、コーン油や大豆油、キャノーラ油(菜種油)などのオメガ6系オイルが含まれ、「必須脂肪酸」として国からも摂取が推奨されています。
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