「食事だけで痩せたい人」に伝えたい落とし穴 筋肉が落ちたら醜くリバウンドしやすい体に

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引き締まったカラダ、手に入れたいものです(写真:kou / PIXTA)
残念ながら、ほとんどの人は20代を境に年1%ほど脂肪が増えていく。近年は、30代以上の日本人男性の3人に1人が体重と身長の関係から肥満度を表す「BMI」25以上の肥満に。うち半数が健康障害を伴う「肥満症」だと言われている。
お腹が出ているのはカッコ悪いだけでなく健康に悪い。そもそもなぜ太ってしまうのか。どのような体の絞り方があるのか。トレーニング法や食事法などの最新情報を世界中から集め、自ら実践して有効な手法を体系化した筆者が、『HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング』にまとめたトップアスリートにも伝授している肉体改造の基本を公開する。

「食事量を減らせばやせられる」は20代まで

もし「さすがにこれ以上は太れない。でも運動する時間はないし面倒…」と考え、食事制限だけでやせようとしている人がいたら、ちょっと待ってほしい。「食事量を減らせばやせられる」が通用するのは代謝の活発な20代まで。加齢によってやせにくく衰えやすくなった体から、脂肪だけ削ぎ落として精力的に生きるには、別の選択肢が必要だ。

なぜ、増やしたくないのに脂肪ばかりが増えるのか。できれば音もなく消えてほしいものだが、実はあらゆる部位に存在する。おなじみの胴体や四肢のほかに、頭にも、そして腸や肝臓といった内臓やその周辺にも蓄えられている。

この脂肪がどこにつくかは遺伝子に設計図があると思われ、指先のようにつきにくい部位もあれば内臓周辺のようにつきやすい部位もある。体を覆う脂肪が増えれば体重が増加し、動きにくい・疲れやすいといった不自由さに縛られる。その先はメタボやロコモにつながり、容姿だけでなく健康さえも害する。心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などにもなりかねないのだ。では、なぜそんなやっかいな脂肪がついてしまうのか。

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