なぜ中国の一流大学は「広告学」を教えるのか ランウェーに咲く未来のスーパーモデル

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なぜ大学で実学を教えるのか

北京には実用的な職業教育に特化した大学がたくさんあります。いくつかを以下に列挙します。

・中央戯劇学院(The Central Academy of Drama)

国家教育部と文化部が管轄する国立大学で、チャン・ツィイー(章子怡)、コン・リー(巩俐)などの国際派女優や姜文(ジャンウェン)などを輩出する名門。演技、演出、舞台美術、戯曲文学、音楽、映画などの専門家の育成機関です。

・北京電影学院(Beijing Film Academy)

映画の専門教育を行う大学相当の学校。映画監督で、北京オリンピック開会式をはじめとするショーの演出で有名な张艺谋(チャン・イーモウ)がここの撮影学科出身です。

・中国伝媒大学(Communication University of China)

1959年設立の北京広播学院(北京ラジオ学院)が前身。メディアとコミュニケーションを専門とするエリート大学で、有名アナウンサーやジャーナリストを輩出しています。広告学部、アナウンサー芸術学部、アニメーション学部、マスメディア管理学部などの専門学部を持っています。

・中央財経大学(Central University of Finance and Economics)

1949年、新中国成立直後に税務の専門官僚養成のために設立された華北税務学校が前身。現在は教育部直属の重点総合大学の一校。経済学、保険学、法律学、財政学、金融学などの専門教育を行なって、政府の税務部門や金融・保険業界に多くの人材を送り込んでいます。

・北京航空航天大学(Beihang University)

国防科学技術工業委員会の管轄下にある中国唯一の航空・宇宙技術専門大学。航空科学、流体力学、エンジン技術、製造工程、航空機操縦などの専門学部に加えて、人文科学や外国語学部も備える総合大学です。

このほかにも専門性の高い大学が全国に存在します。1949年の建国以来、「国の発展に直接役立つ実学」が重視されてきたからで、重化学工業や国防に関する技術教育と、官僚養成を目的とする大学が多いのはそのためです。加えて、文化・芸術、情報・メディア産業、ショービジネスなどのクリエーティブ分野の教育が大学レベルで盛んなことも特筆されます。実は、「広告」も重要な科目として大学・大学院で教えられています。

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