はっきり申し上げて、あなたの上司は「あいまいタイプの“行けたら行け”上司」です。このように「部下が判断に迷う」あいまいな指示を出す上司は、何をどうしてほしいかを具体的に表現できず、相手を混乱させてしまいます。部下からなにか判断を急かされるとき、「行けたら行け」とつい指示してしまうのは、もしかして「実は部下の現場をよく知らない」から、「自分の判断に自信がもてない」のかもしれません。
「行けたら行け」はコミュニケーション不足が原因?
と、ここまで読んでちょっとドキッとされた方はいませんか? 「もしかしたら自分も忙しさにかまけて、つい“行けたら行け”上司になりつつあるかも?」と思ったら要注意ですね。もちろん上司であるあなたはわざとあいまいにして部下に意地悪をしているわけではないはずです。推測ではありますが、あいまいさの背景には、部下に丁寧に状況を説明する時間的な余裕がないことが原因になっているのでは? こういうときこそ日頃から部下とのコミュニケーションを大切にし、自分の状況も部下の状態も把握するようにしてくださいね。
悩める女性部下② 「あの、私にも、タイプの違う“行けたら行け”上司がいるんですが……」
ではどんなことで悩んでいるのかを教えてくれますか?
悩める女性部下② 「ある日、私と同僚が呼ばれ、新しいプロジェクトのコアメンバーになるよう要請されました。そのとき、上司からは、『社内の新しい試みだし、できる範囲で“進められたら進めておいて”。君たちに任せるよ』と言われました。“行けたら行け”という感じだったので、私はそこまでやらなくていいものだと思ってしまったのです。
ですが、それから3カ月後、同僚は相当なリサーチを進め、役員への根回しまで完了していました。すでに時遅し。後に彼は社長賞まで受賞しました……。動かなかった私が悪いのですが、あのとき“行け!”と明確に指示されれば違っていたのに」
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