社会的マイノリティを守る、正義の盾になれ
金八先生に贈る言葉

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グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
インド式のホーリー祭りで国際社会の友人とカラフルに春の到来を祝う、グローバルエリート。目に色の粉が入って、随分痛かったという

前回のコラムでは予想どおり感情的な批判の雨あられをくらったが、グローバルエリートはこれしきのことではびくともしない。実名での応援と匿名での罵詈雑言がたくさん送られてきたが、応援の声はこちらに、単なる罵詈雑言は、globalelitehamitagayapparisaikou@gmail.com までお願いしたい。

さて、今日は天気がよかったので、フランスに住むインド人の友人が主催したホーリーワーリーという春を祝う盛大なホームパーティーに参加してきて、えらく楽しく過ごせた。この祭り、何がすごいかって、赤や青や黄色の粉を参加者がひたすらぶつけ合い、ビールや水をかけ合って春の到来を祝う、という極めて楽しいお祭りである。日本の美しい桜も捨てがたいが、フランス在住のインド人コミュニティで過ごす、とびきり明るいカラフルな春の祝い方もなかなかだ。

お祭り気分で楽しいコラムを書きたいところだが、私には前回コラムの続きという重責が残っている。

(東洋経済オンラインの読者の皆様にはありえない話だが)ひょっとして今週末も、せっかく代々木公園や新宿御苑、目黒川近辺が桜で満開なのに、今週末も新大久保のチヂミ屋さんと韓流グッズお土産屋さんに対して、“皆殺しにする!”などというとんでもないヘイトスピーチで予定が埋まっている方もいらっしゃるのではあるまいか。

仮にもしもそうだったとしても、断固、今日からは悪友を断ち切り、「東洋経済オンライン」の“グローバルエリートは見た!”を読んで建設的な1日を過ごそう。

前回コラムへの読者の皆様からの反応

私や「東洋経済オンライン」編集部に寄せられた声のうち、応援メッセージは実名のものが多く、「一部の排外的な人々から中傷や批判があるかと思いますがそのような暴力には屈せずお願いします」という励ましをいただいた。これに対し批判の声は匿名で、「韓国も反日デモをやっている」という主張が多く、最後に“バカ””死ね”“ゴキブリ”“殺す”などの温かくないメッセージがたくさんついていた。

ただいちばんうれしいのは、ヘイトスピーチ部隊を大きく上回る大多数の良識ある誇り高い日本の皆様が、差別デモ反対のデモを行ってくださっていることだ。在日韓国人や在日中国人の皆様も卑劣な蛮行にめげることなく、せっかく住んでいる日本により一層貢献して盛り上げていくことで、差別主義者を前向きに見返してほしい。フランスにいる太っちょコラムニストの私も、罵詈雑言にめげずに本日も頑張ってコラム一本書こうと思う。

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