異動・退職するとき考えたい「引き際の美学」 自分を守りつつ、次につながる去り方を

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退職を決意して「残りの期間しっかりやり遂げたい」のですが、憂鬱になってしまいます(写真:polkadot / PIXTA)
結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
※お悩み相談はこちらのアドレス(onnaーsodan@toyokeizai.co.jp)まで

 

【ご相談】
今年で27になる女です。今の会社には3年と少し勤めてきました。しかし経験を積みいろいろ任されるようになってから、終電、朝帰り、徹夜、休日出勤が激増し気持ちがついていかなくなりました。
限界だと思い、辞めたい旨を上司に伝えましたが社員数は一桁の超中小企業。代わりが見つかるまで(と言っても最長年内)勤務します。
辞めると決めたらもう少し気持ちが楽になるのではないかと思いましたがまったくそんなことはなく、毎日「あと4カ月も……」と思いながら勤務する日々です。受け持っているクライアントも、業界内では「問題アリ」と有名な企業で、仕事はひっかき回されるばかりで達成感がまったくありません。
多少の理不尽もやるせなさも感じたことはあるけど、元々ポジティブ思考が強く、切り替えは早いほうだと自負してました。こんなに憂鬱になり、集中力が続かないことは初めてです。
もう離れると決めた仕事、職場、残りの期間しっかりやり遂げたいです。前向きになれるアドバイスをいただけたらうれしいです。

忠誠心や申し訳なさを、必要以上に感じることはない

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職場で頼りになる人が退職を決意し、会社が「まじか?」と必死になっている様子がすごく伝わってきます。折れそうな気持ちを奮い立たせて、なんとか前向きになろうとしているあなたは、きっと会社にとってものすごく貴重な人材でエースそのものだったのでしょうね。退職を決めたメンバーが「残りの期間しっかりやり遂げたい」と本気で思っていてくれるなんて、めったにないことですからねぇ。まさに稀有な存在です。

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