「感情的になる自分」を変えるシンプルな方法 信頼される人は「ふっと身を引く」

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かーっと頭に血が上ってしまいます(写真 :KAORU / PIXTA)
結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
※お悩み相談はこちらのアドレス(onnaーsodan@toyokeizai.co.jp)まで

 

【ご相談】
面談時に、男性上司から「感情的になって話をされると聞く気がなくなる。女性は感情的で困る」といった趣旨のことを言われました。確かに感情的になってしまい、思わず噛みついてしまうことが多いのは、私の悪いクセだと思います。後でいつも後悔して落ち込みます。意見を否定され続けると、かーっと頭に血が上って、相手を責めるような口ぶりになってしまうのです。
周囲を見まわしてみると、私だけでなく、男性に比べて女性にそういうタイプが多いようにも思います。伝え方や反応の仕方が問題で、上司から煙たがられるのは損なので、なんとか克服したいです。どのように訓練していけば、感情的にならずに済みますか?

「感情的」は、むかっとさせられるマジックワード

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なんて前向きですばらしいご相談!そもそも、あなたはこの面談の場で、感情的にならずに男性上司の話を受け止められたのですよね?だとしたら、もう克服したも同然なのかもしれないですよ。

私も若い頃は「お前は感情的だ」と本当によく言われていたし、さんざん叱られたり説教されたりしたものです。当時は「感情的」と指摘されると瞬間的にカチンときて、本当に感情的になってしまい、余計に受けとめられないということを繰り返していたような気がしますから、あなたの冷静さに感心してしまいました。

私にとっては「感情的」というのは、むかっとさせられるマジックワードなのだと思うのです。ロジカルとか冷静さとは対照的で、頭の弱いヤツと言われたように感じてしまうんですよね。「頭がキレるタイプではない」と自覚しているだけに小馬鹿にされたようで相手が憎らしくなる。私の場合は、コンプレックスに触れてくる言葉には感情的に反応してしまうクセがあったように思います。

あなたのご相談に話を戻すと、その男性上司はどんな現象を前にそう発言したのかわかりませんが、私は彼はだいぶ今イチな上司だと思いますね。だって、「感情的」だなんて指摘、したところでなんの意味もないじゃないですか。

「あなたの今の発言の意図は、こういうことだよね?それが受け入れられない理由は、これこれだよ。こういう風に考えてみよう」と論理的に説明するなり、「こういう伝え方をしたほうがわかりやすいね」とコミュニケーションスキルを磨くためのTIPSを伝えてくれるなり、上司たるもの、建設的な方向へ話を持っていくべきです。

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