イライラの感情がマイナスばかりでない理由 「敵視するか」「味方にするか」が明暗を分ける

拡大
縮小
悪いほうに考えてばかりではいけません(写真 :Ushico / PIXTA)

「一億総ストレス時代」とも揶揄される現代において、私たちは日常生活のいたるところでストレスを感じながら毎日を過ごしています。本当は人に優しくしたいのに、ついカチンときて、感情的な言葉を発してしまう。あるいは、本当は平静な心持ちでありたいのに、つまらないことでイライラしてしまう。

こうしたことが続くと、人間関係や仕事がうまくいかなくなってしまったり、自分のことを許せなくなったり嫌いになったりしてしまうこともあるでしょう。一方、拙著『対人関係のイライラは9割解消できる』(マイナビ)でも解説していますが、実のところ、ネガティブと思える感情は、長い目でみれば必ずしもマイナス面ばかりではありません。むしろ逆に、それらを活用して成長の糧とすることもできるのです。

イライラを甘く見ていませんか?

自分から好きこのんでイライラする人はきっといないと思いますが、皆さんは普段、どんな場面でイライラを感じるでしょうか。

とにかく多忙でつねに時間に追われているサラリーマンだったら、部下のちょっとしたミスにもイライラしてしまうでしょうし、子育て中の主婦の場合には、ただ子供が泣いているだけなのに、ついイライラを感じてしまうこともあるでしょう。

できることなら、誰もが手放したいと思っているであろう、イライラや怒りの感情。しかし実際には、これらの感情は自分ではどうしようもないもの、あるいはイライラしやすいのは生まれつきの性格などとあきらめてしまう人が多いのが現状のようです。

次ページイライラはさまざまなことに影響を及ぼしている
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT