人望のある人は「不機嫌」を切り離している 他人を操りたい人の策略に乗ってはいけない
注意するとだまりこんでしまう新人、話しかけても目線も合わせない部下、とにかく否定から入る同僚、権威を振りかざして怒鳴る上司……などなど。不機嫌な人々がひしめきあう職場で、上機嫌でいることはなかなか難しいものです。
しかし、だからこそ、自分を律して常に上機嫌でいられる人は、職場では貴重な存在となります。話しかけやすく相談や報告をまめに受けることができるため、また、自身の意見を臆することなく述べることができるため、自分が成果を上げられるだけでなく、チーム全体の成績を上げることも可能だからです。
どうしたら、人望のある上機嫌な人でいられるのか? 『職場にいる不機嫌な人たち』を上梓した精神科医・西多昌規氏に、その秘訣を聞きました。
不機嫌の理由は「自己評価の低さ」と「甘え」
そもそも、人はなぜ不機嫌になるのでしょう?いつも上機嫌でいるためには、まずそのことについて知る必要があります。
まず、不機嫌になる原因のひとつとして挙げられるのが、フィジカルな問題です。きちんと休息や睡眠を取れていなかったり、ウツ気味だったりすると、人は自らの欲求を抑えることができなくなります。この欲求不満が、不機嫌に繋がります。
同時に、不機嫌を引き起こすものとして注目すべきなのが、「自己評価の低さ」と「甘え」です。
私たちは、誰もが「認めてもらいたい」「好かれたい」「思い通りにことを進めたい」など様々な欲求を持っています。これらは基本的に「他人を自分の期待どおりに動かしたい」という欲求です。
こうした欲求が満たされないと、不満や怒りが生じます。不満や怒りを感じたときは、本来なら相手に言葉できちんと説明すればいいのですが、不機嫌になりがちな人は、なかなかそうはできません。どうしてでしょう?
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