日本には1100万人!「ED」は死の病の前兆か

「シモの問題」で片づけるのは危険すぎる!

――うつ、頻尿だけでなくEDも、テストステロンが関係していたのですね。

哺乳類のオスすべての勃起現象には、テストステロンが大きく関わっています。

性的刺激を受けたとき、NO(一酸化窒素)が作用して陰茎の筋肉がゆるみ、内部の海綿体に血液が流れ込んで勃起するわけですが、このNOを作るのにテストステロンが働いています。

また、NOは、血管のなかでも重要な働きをしています。血管壁から出たNOが血管の中をきれいに掃除してくれるので、血液はよどみなく流れるのです。

しかし、テストステロンが低下すると、十分なNOが産生されず、血流も悪くなります。そのため陰茎においても本来の勃起が得られなくなります。この血流の悪さが、EDの大きな原因です。

EDに悩む日本人は1100万人!?

EDで悩む人は非常に多くいます。わが国のED患者数は、推定で1100万人といわれます。

――そんなに多いのですか?

そう、そんなに多いのです。

EDとインポテンツはよく混同されますが、インポテンツは「勃起不能」を意味する差別用語であり、最近ではこの言い方は使われません。EDはerectile dysfunctionの略で、性的な刺激があっても勃起が十分でない状態です。性交の途中で勃起が減弱するのもこれに該当します。

そして、これは大切なことなのですが、EDは、下半身の問題にとどまらず、体全体の健康に大きくかかわってくる問題なのです。

――EDは、単に性的な問題にとどまらないということですね。

そうです。EDというと「もう年だから」とあきらめてしまう人も多いのですが、その背後に別の病気が隠れている可能性もあるのです。たとえば、脳梗塞や心筋梗塞など、血流不全によって起こる病気です。

テストステロンが足りないとNOが十分に作られず、血管はしなやかさを失い、さらに活性酸素で血管の細胞が錆びてしまい、結果として血管の内壁に凸凹が生じ、血液がスムーズに流れません。

EDは、陰茎の血管が錆びついているがゆえに起こる可能性が高いのです。

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