最近はカウンターでも座りやすく、隣との距離もしっかりあるお店も多いので、そういったお店を選んでおくとよいのです。普段から、そういう目で探しておくと困りません。
席に座って、まずドリンクで乾杯します。部下とは、大勢の会でも何度か飲んだり食べたりしたことはあるでしょう。好きなドリンクがわかっていると便利です。たとえば、その人はビールしか飲まないのに、ビールが置いていないフレンチのお店や、逆にワイン好きな女性なのに選んだ和食のお店は、ビールと日本酒しかない!というのも困ります。せっかくいいお店を選べた!と思っても相手が好きなドリンクがなければ、がっかりしてしまいますよね。
そして、ドリンクで乾杯をしつつ、食べ物をオーダーします。「今日は美味しいものを食べに行こう!」という名目で、女性の部下を連れて出掛けた場合、コース料理をお願いしておくのがよいかもしれません。けれども、カウンターでゆっくり話す、といった場合はアラカルトで好きなものを何品かお願いするのがよいですね。
メニュー選びは反応をみながらオーダーする
そういうときに、つい部下に対して言ってしまうのが「何でも好きなもの頼んでいいよ」の一言です。こう言われると、部下は困るかもしれません。あなたは親切のつもりでも、相手は連れて来られたようなお店には行ったことがないかもしれないのです。そのお店が高級ではなかったとしても、少しきどった小料理屋やビストロだと、緊張してしまうかもしれません。そこに同僚が一緒にいれば「どれにする?」「これなんだっけ」と好き勝手に頼めるかもしれませんが、上司と二人きりなら、そういうこともできないのです。
小料理屋さんでメニューを見て、いきなり自分が好きな「鳥の唐揚げ」を先に頼んでもよいのか? 「おにぎり」が食べたいけれど、今それを頼んでいいのか?ということもわからなかったりするのです。「好きなものを選んで」と言われても、メニューをずっと見て黙っているだけで時間が経ってしまいます。
上司であるあなたが、誘導していきましょう。「適当に頼んでいいかな?」と言ってみて、その店のおすすめ料理を何品か言って、反応を見ながらオーダーしていきます。部下がきっと好きだろう、と思うようなものをオーダーしていくのがコツですね。そうするときっと「あ、それ食べたいです」というような反応が見られます。最後の締めになったときに「おにぎりとお茶漬けとお蕎麦と何がいい?」というように聞くと相手も答えやすいのです。
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