会食の時、相手の担当者が一人ではなく、部下やアシスタントの方も一緒に来られる機会がありますよね。そういうとき、担当者ばかりを見て話をしていませんか?
特に日頃のやり取りが担当者とだけの場合、アシスタントにはあまり目を向けたことがないかもしれません。こういう場合、悪気がなくても、あまりよく相手を知らないから、と話しかけないことが多いですよね。
担当者ばかりと話してしまい、二人にしかわからない話題で盛り上がる、ということにもなりがちです。こうなると、声をかけられない人は無視をされたと思ってしまいます。ほとんどの場合、アシスタントはただ笑っているだけか、つまらなそうに座って黙々と食べているかのどちらかでしょう。ますます関係のない人、というカテゴリーに入ってしまいます。ところが、取引先のアシスタントに気をつかうと、その後思わぬ展開になることがあるのです。
一度も会話を振られなかった屈辱的な経験
私もずっと以前、上司に連れられた会に出たことがあります。まだ広告代理店に入って1年少しくらいの時で、かなりポジションが高い上司に同行しました。
それは取引先と、ある雑誌の編集長との打ち合わせを兼ねた会。レストランも今まで行ったことがないような高級なお店で、そこに座るだけで緊張しました。
取引先の方がふたりと編集長、こちらは上司と私の5人の会でした。
その日は編集長の独擅場でした。当時かなり影響力のある雑誌の編集長だった彼は、いろいろな会に呼ばれて引っ張りだこだったのです。事実、その会でも「なんとかこのブランドを雑誌で大きく取り上げて欲しい」という同席した取引先ブランドのお願いが目的なのでした。
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