会食でキーマンだけ見て話していませんか? 「連れ」はあなたのことをよく観察しています

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たとえばその会社と何かトラブルがあった場合でも、こっそり内情を教えてくれたり、アドバイスをくれたりすることもあるのです。その会社で付き合う人を一人に限定しているといざというとき、何もわからなくなるものです。その代わり、こちらからも仕事上で先方のアシスタントから上司に聞きにくいことをそっと伝えてみたり、先方の上司とうまくいかなくなって悩んでいるときにアドバイスをしたり、二人が話しやすい環境を作ったり、ということをしていると、いい関係が作りやすいのです。

小さなきっかけを見逃すと永遠に関係は築けない

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レストランでの会食の場面は一つのきっかけにすぎません。仕事場ではなかなか言葉を交わすきっかけがないかもしれませんが、食事の場面は声をかけやすいですし、プライベートな話も聞けるので仲良くなるには絶好の場面なのです。そういうときにざっくばらんに話をすると相手も心を開いてくれやすくなるのです。

ところが、レストランでは楽しい時間を過ごしても仕事場に戻ると、コミュニケーションがなくなってしまう人もいます。社内でも、なかなか打ち解けられない同僚とやっと食事をして盛り上がった、というのに、次の日になるとほとんど口をきかない人もいるでしょう。それでは何の意味もありません。お酒が入ったときだけ話しても人間関係は深まらないのです。

食事をきっかけに、仕事場で会っても声をかけてみてください。相手は案外喜んでくれるものです。「昨日はお疲れ様でした」とメールをしてみたり、仕事のことも共有してみます。コミュニケーションの積み重ねで一足飛びではありませんが徐々に関係が出来ていくのです。最初のきっかけは本当に小さなことなのです。でもその小さなことを見逃してしまったら永遠に関係は築けないのです。

仕事上で人間関係を作っていくのは何も難しい話をしなければならない、とか、いろいろな知識を身につけなければいけない、ということではありません。日常のやり取りの機会を見逃さずきちんと対応していれば、人間関係は知らず知らずのうちに出来ていくものなのです。

まずは食事会で参加した人全員が気持ち良く、みんなが楽しかった!と思える会になるように心がけてみてください。それは誘った方でも誘われた方でも変わりません。独り善がりの会にしないことが大事です。そう思うだけでかなり変わってきます。人間関係は日常の小さな積み重ねです。今日から始めてみてくださいね。

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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