「忘年会幹事」を若手に丸投げしてはいけない 先輩の「教育不行届き」が相手にモロバレです

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なじみの店も、いい手土産も知らない若手に、忘年会の幹事を丸投げしてはいませんか( 写真:NOBU / PIXTA)

今年も忘年会の季節がやってきました。企業が接待に使う交際費は、バブル崩壊後から減少傾向にありますが(国税庁「会社標本調査」)、それでも年に1回くらいはと、会社の取引先との忘年会のスケジュールに追われている方も多いと思います。

忘年会を開く上で1つのポイントになるのが、幹事を誰に任せるか。そこで少なからずの人がやりがちなのは、取引先の都合を確認して日にちを決定したところで、同じチームの若手に「あとはお願い!」と丸投げしてしまうこと。でも、それはとても危険なことです。

忘年会は「することに意義がある」のではなく「忘年会の内容によって意味あるものになる」ものです。

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今は接待の機会が限られているので、取引先の方も、日頃からお誘いを沢山受けているわけではありません。たまの会だからこそ、受ける方は期待をし、楽しみにしています。そのせっかくの機会が、ありふれた会になってしまったら、相手への感謝の気持ちも伝わりません。

「値段も安いし、口コミがよかったから」で決定?

忘年会を成功させる上で特に重要なのは、お店選び。ポイントは、限られた予算の中で、相手を満足させられる場所を選ぶこと。もちろん使ってよいおカネが青天井であればそう苦労もしないでしょうが、取引先のメンバーと人数によって決まった予算の中で、最善の選択をするのは、案外ハードルの高いことです。

それなのに、お店もほとんど知らない、会を仕切ったこともないような若手に丸投げしてしまうと、振られた方は大いに困ります。上司のあなたに「お店を知りません」と言い出しにくく、口コミサイトで調べて、「値段も安いし、いい評価のお店だったから」、と適当に決めてしまうかもしれません。

そしてその結果、いざお店に行ってみたら、そこはカジュアルな居酒屋だった、ということもあるでしょう。自分に置き換えて考えてみればよくわかりますが、お相手の方は「忘年会くらい、いつもと違うところで飲みたい」という思いがあるものです。それにもかかわらず、普段自分たちがプライベートでも行けるお店に連れて行かれたら、”期待外れ”と思ってしまうのも仕方がありません。

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