取引先との会食の機会が増える年末年始。いつもの担当者同士だけではなく、お互いの上司や部下も招いての「感謝の会」になることも多いでしょう。
そんなとき、取引先に気が向くあまり、ついついないがしろにされてしまいがちなのが、こうした特別な会のみに同席する「自分の上司」です。
上司は1人不安を募らせている
会食をセッティングする立場のあなたは、取引先に満足してもらえる会になるかどうかを心配し、いい会場や料理を選ぶことで頭がいっぱい。しかし、あなたの上司は、あなた以上に不安を募らせているかも知れません。
なぜならば、いつもその取引先とやりとりしているのが現場担当者だけの場合、上司は相手とほとんど面識がない場合もあるからです。新規開拓した取引先の場合など、下手したら初対面のケースもあるかもしれません。そんな相手の前で、いつものように「わがもの顔」で振る舞うわけにはいきません。
ところが、部下は、そんな上司の気持ちなど知るよしもなく、当日の場所と時間とメンバーを淡々と伝えるだけ。取引先との今までのやりとりの経緯や、現在の取引の状況、その課題点、そして当日のメンバーの性格や趣味などが何もわからない状況で、上司の不安は、一層募っていくばかりです。
上司の方から部下に、取引先の状況や参加者の情報を事細かに聞くことができればよいのですが、実際なかなかそうもいきません。上司というのは、とかく部下の前では「どんと構えていたい」と思うもの。細かいことまで根掘り葉掘り聞くことで、心配していることを悟られたくはないのです。
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