「公立に行く」と決めた親が持つべき"覚悟" 親が考え方を変えれば、可能性が開ける

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では善悪の判断をどのようにして教えていくのかといえば、それは日常生活の中で、たとえささいなことであったとしても、親が悪いと思うことを子どもの前で見せないことです。たとえば、赤信号で車が来ていなければ渡ってしまうことは誰しもあることでしょう。しかし、子どもが周囲にいるときは、絶対に悪い見本を見せないことです。このようなささいなことの積み重ねが大切になります。

最後に基礎学力についてです。結構、驚くことですが、中1の段階で掛け算や割り算が怪しい生徒が、意外とたくさんいるのです。公立の小学校で普通にやっていたら、普通の基礎学力がつくのですが、どうやら普通にやっていないために、このようなことが起こります。また、そのようなわが子の現実に親が気づいていないことが多く、びっくりすることがあります。最低限、小学校で学ぶ基礎ができていないと、当然、公立の中学校でもついていけません。

横溝さんの場合は、お子さんに基礎学力があるようですので、この項目については問題ないと思いますが、学力が二極化している昨今、このような状況もあるのです。

以上、公立中学校への進学の場合に関して、どのように考えていけばよいかという点について話をしてきました。

生活習慣を整えることをつねに忘れない

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あらためて申し上げますが、「私立に行かせたいが、経済的な理由で行かせられない、だから仕方ないので公立へ進学させる」というネガティブな感情を持つことは、あらゆる点で不平不満となって表れてきてしまいます。したがって、その考え方とは決別し、「公立でしか学べないことがある。チャンスは豊富にある」という意識を持ち、お子さんにも、そのような希望ある未来が待っていることを教えてあげましょう。もちろんネガティブな環境に巻き込まれないよう、生活習慣を整えることをつねに忘れないようにして過ごしていただくとよいでしょう。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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