「公立に行く」と決めた親が持つべき"覚悟"

親が考え方を変えれば、可能性が開ける

私は、国立、私立、公立いずれの中学校へ進学するかは、ご家庭のさまざまな事情、教育方針によって選択すればいいと思っていますので、特に、私立がいいですよ、公立がいいですよとはお答えしません。しかし、本当は私立がよかったけども公立へ行ってしまった、または不安を抱えながら公立へ進学させたと考える方には、次のようなお話をします。

公立=学力の停滞ではない

1. 公立中学だから、「勉強ができない、ほどほどで終わる」という考えをまずは捨てましょう

私立中学進学に向けての勉強をする場合、程度の差はありますが、かなり中学の勉強の先取りに近いことをやっているため、中学校入学の段階では、受験勉強をしてこなかった生徒に比べ、日本全国的にみれば学力が高い位置からスタートすることは間違いありません。また、中学受験の勉強をしていた子が、受験に落ちて、公立に進学する場合でも、公立学校の授業はかなりやさしく感じ、優越感を持つこともよくあります。一方で、内容が易しく感じるために、勉強に対する向上心がなくなる可能性は、横溝さんがご心配されるように確かにあります。

しかし、他方で、このようなケースもあります。中学受験の勉強をせずに、公立中学へ進学し、そこで上位またはトップの成績をとり、その後、地元の公立の進学校へ進み、東京大学はじめ有名大学へ現役で合格するというものです。

私が通っている東京大学大学院に在籍する東大生にヒアリングした結果では、特に地方出身ではこのようなケースがかなりあります。また、私が主宰する進学塾は中学受験を対象としていませんから、公立の小学生、中学生ばかりです。進学する高校も神奈川県立高校など公立の進学校がほとんどで、その後の追跡調査をすると、有名国公立大学へ現役で進学した生徒や早稲田大学の学費免除の特待生になった生徒などがかなり多数います。そのような生徒は皆、地元の公立中学校で、しっかりと基礎学習を行い、友達をたくさん作り、部活もやって中学生活を楽しんでいた生徒ばかりです。

まずは「『公立=学力の停滞ではない』という事実が厳然としてある」ということを認識してみてください。公立中学だから、「勉強ができない、ほどほどで終わる」という考えは捨ててしまいましょう。

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