焼き肉店の部位メニューが細分化された理由

SNSを軸に価値の再定義と需給が一致した

細分化された希少部位と投稿映えする肉の盛り付け。SNSの投稿頻度とともにメニュー細分化は供給側の提案だけに留まらず、需要側を波に乗せ、完全に定着してきたと言えます。SNSのイベントページでの焼き肉店への誘い、また、グループで「肉部」を設立し、希少部位を楽しむグル―プの投稿を目にすることも珍しくありません。投稿で目に触れることにより、予約困難店の予約がさらに取りづらくなっているという現象も起きています。東京・曙橋にある人気の焼き肉店「ヒロミヤ」へ2016年5月に訪店した際、個室2階席の予約を試みましたが、予約できたのは、20カ月後の2018年1月でした。

部位の細分化による通り一遍等の食べ方からの脱却

タンにカルビにロースのおおざっぱな分類のときは、タンにはレモン汁、カルビはタレか塩、ロースはタレで十分満足できる固定化された食べ方の提供で、味の変化はテーブルに備え付けのコチジャンくらいでした。メニューが細分化した現在では、提供する焼き肉屋のほうも、試行錯誤し、微妙な部位の違いを楽しめるように、食べ方の提案をしてきています。

✔ レモンの絞り汁一辺倒で食べられてきたタンを長めにカットし、塩昆布で巻いて食べる。
✔ 肩甲骨から二の腕の部位ミスジを出汁と大根おろしで食べる
✔ 肩ロースの下部であるザブトンを大きめサイズにカットし、すき焼きのように生卵に絡めて食べる
✔ リブロース芯に雲丹を乗せて雲丹ロールとして食べる

 

食べ方の提案(著者撮影)
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