英語は「動詞の使い回し」で劇的に上手くなる 「20の動詞」を感覚で捉えて使うのがコツ!

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put off」はよく知られた熟語で「延期する」の意味。これはモノの変化ではなく、状況の変化を表しているわけです。

ところで、「put on」は「服を着る」という意味ですがput offが「服を脱ぐ」にならないのは、「put」という単語が「固定」のイメージだからだと考えられます。「服を脱ぐ」は「take off」。takeのもつ「引っ張る」のイメージが「脱ぐ」に相当するからなのでしょう。

day off」は、仕事がオフの日のことを意味しますが、これも自分の仕事から「はなれている」というイメージがもとになっている表現です。

ただ丸暗記するのではなく

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このように、動詞とit/前置詞の持つイメージ・概念でとらえていれば、言い回しをただ丸暗記するのではなく理解して覚えることができますし、「じゃあ、仕事を引き受けるというのは、手元に引き寄せるというイメージだからtake onかな?」と自分なりに推測できるようになるでしょう。

では、最後にクイズを出題したいと思います。

次のビッグワードを、「put」、「have」、「take」のいずれかと、itもしくは前置詞を組み合わせて、表現することができますか?

①「include(箱の中に入れる)」

②「obtain(入手する・手の中にある)」

③「extinguish(消火する)」

答えは以下のとおりです。

put…in the box

have it in hand

put out

かなり万能な「20の動詞+it/前置詞」。これだけ押さえておけば、朝起きてから夜寝るまで、仕事でもプライベートでも、ほとんどのことは表現できます。難しい単語を新しく覚えるよりも、手持ちの基本的な単語を大いに使い倒してみてください。

「この動詞、こんなときにも使えるのか!」という発見を重ねながら、楽しく英語をマスターしていきましょう。

(構成・山岸美夕紀)


 

佐藤 洋一 英語学習コンサルタント

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さとう よういち

東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東洋大学、青山学院大学、明星大学、放送大学で非常勤講師をつとめる傍ら、関東、関西、北九州圏を中心に、日本国内のグローバル企業で英語学習コンサルティングを行っている。2016年からは朝日カルチャーセンターでの講座も担当。また、教育者ネットワーク事業「教育復興フォーラム」を主催している。おもな著書に『英会話 瞬速応答トレーニング オフィス会話編(スキマ時間でスマ勉!)』(コスモピア)、『第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『リアルな現場でそのまま使える失礼にならない「ビジネス英語」言い換え辞典』(日本実業出版社)、『グローバルビジネス英会話 Basic』(アルク 共著)、『英語は20の動詞で伝わる』(かんき出版)などがある。

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