M.S.さんはご友人に、そして親御さんにいわゆる「アドバイス」をもらっては心が揺れ動いているようですが、あくまでもM.S.さんの人生における最終決定者はM.S.さんであるということを、まずはしっかりと認識しましょう。
突き詰めると、ご友人はM.S.さんの人生に責任を持ってくれる存在ではありませんし、すでにM.S.さんは25歳ですから親御さんとて責任を取る存在とはなりえません。
したがって、M.S.さんとしては周りの言うことはあくまでもアドバイスや意見にすぎないということを認識したうえで、ご自身の状況をいちばん理解されているM.S.さんが最終判断を下すべきなのです。
「決断力の欠如」が前に進めない理由
不安からか、いろいろな人に意見を聞いてはいろいろなことを言われ、気持ちがぶれにぶれて、最終的な意思決定がどんどん遠のいていく人がよくいますが、決断力の欠如こそが前に進めない理由です。
そして決断力の欠如が、自分自身の価値観を形成する要素である経験をすることを妨げているのです。そういった人の特徴はやたらと周りを攻撃するようになることです。他責というやつですね。自分の人生なのに、主人公である自分が不在な状態ですから、それでは自分の人生を生きているとは言えません。
自分自身の軸を持ち、自分らしく生きるためには、自分自身で意思決定を下し、自分ならではの人生における経験をどんどん積み重ねていくことがいちばんの近道です。なぜならば、自分の責任において人生の決断を下すということが、自分の人生を生きるということだからです。その際に決断の結果が間違っているか否かは、誰もその結果がわからないがゆえに大した問題ではないのです。
なぜか?
それは人は意思決定をすることによって、どんどん自分自身の意思決定の軸や価値観が洗練されていき、結果として間違えた際の方針転換のスピード(意思決定)が早まったり、はたまた間違えないような意思決定ができるようになっていくのです。それが人生における成長というものです。
人の意見をいろいろと聞く人は、要は怖いんですね。意思決定をするのが。
M.S.さんはご自身の軸を見つけたいと言われていますが、軸というのはどこかから正解が降ってくるわけではありません。ましてや学校の勉強と違い、人生における正解もありません。ですから、その時々で「自分にとっての正解であると思われる」選択肢に向かって意思決定をしないといけないのです。
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