就職の際に「人の意見」を聞くのは間違いだ 周りに流されない自分の軸を持とう

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さて、そのような中、M.S.さんは少なくとも、学校に行き医療の勉強をしたいという「方向性」をお持ちです。そしてその「方向性」が将来の軸となりうるか否かは、意思決定しその方向に向かって1歩を踏み出さないことには絶対にわかりません。

「いい年をして」というようなことをご友人に言われているようですが、人生において表面上の年齢なんぞ単なる数字にすぎません。大事なのは自分にとって有益な経験をしてきた「経験年数」であり、人生における意思決定の回数です。表面的な年齢から、世間体などを気にしてしまうのは自分に自信がないからです。

自分に自信があれば、周りの目も気にならなくなります。そして自信とは自分の軸(信念)がどれだけ強いか、つまり自分自身の人生を生きてきた否かによるのです。

M.S.さんが本当に医療の仕事をやってみたいと考えているならば、手段があるかぎりはやってみましょう。決断して行動をしないと、いつまでも人生は変わりませんよ。

周りの意見を言い訳に、ズルズルと決断を先延ばしにしてはいけません。少なくとも、結果がどうであれ、決断をすることで今のままよりもその何倍もいい経験を積めることは間違いありません。自分自身の人生を生きるために、まずは自分の判断において意思決定をし、1歩前に進む勇気を持ちましょう。

リングに上りファイティングポーズを取り続けよう

その際に忘れないでください。ご自身にとっての最大の、そしていつも変わらない応援団は自分自身であるということを。自分自身を応援し続け、人生におけるリングに上りファイティングポーズを取り続けているかぎりは、まだまだ戦えます。

M.S.さんがご自身の人生における主導権を取り戻し、主人公としてカムバックされることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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