人望を得るリーダーは365日「開かれている」

「力任せ」だった彼女が突如立たされた苦境

社員にとことん寄り添う植野さんだが…

6人でスタートしたノバレーゼは、現在800人ものスタッフを抱える組織に。植野さんは800人全員が「大好き」だと言います。

「中には問題があるスタッフも確かにいます。でも、それも個性だと思うんです。本気で理解しようとすれば、相手もきっと答えてくれるんです」

こんなふうに「社員にとことん寄り添ってくれるリーダー」の植野さんですが、一方で、これとは真逆にも聞こえる、リーダーとしての信念も教えてくださいました。

「『いい人になるな』。これはつねに、自分自身の肝に銘じています」

「メイクが変」「服装が悪い」…残さず言う

接客業では、見た目は非常に大事です。植野さんは部下をひと目見て気が付いたことは「躊躇なくすべて」指摘するようにしています。「髪型がおかしい」「メイクが変」「服装が悪い」などなど。こと細かに、残さず言います。それで嫌われてもいい、と言うのです。

「きっと若い社員からは『口うるさいババア』と思われているはず。でも、それで構いません。その社員が10年後に『あの時、植野さんに言われた通りだった』『役に立った』と思ってもらうことこそ、私の仕事ですから」

部下や後輩ができると「判断」して「決断」しなければならない局面がたびたび出てきます。それはときに恐ろしく、とても勇気がいることです。植野さんはいざというときの「決断力」を磨くコツとして、早いうちから「判断の添削を受ける」という方法をアドバイスしてくれました。

「何かを判断しなければならないのに迷うのは、多くが二者択一の場面かと思います。そういうときに、上司にただ『どうしましょうか』『どっちにしましょうか』と丸投げするのではなく、いったん自分で考えて、自分なりの答えを出したうえで『私はこう思いますが、いかがでしょうか』と相談します。この相談を、高い判断力を持っている上司にするのです。

すると答えが返ってきたときに『こういう場合はこう判断するのがベターなんだな』と、ひとつの経験として残ります。これを積み重ねると、いずれ自分が本当に迷ったとき、『あのケースはこうだったな』と思い出して判断できるのです」

次ページ辞めていった社員に「いつでも戻って来いよ」
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 御社のオタクを紹介してください
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スクープ! 積水ハウス地面師事件<br>「封印された報告書」の全貌

「なぜ積水はだまされたのか」。2年前の地面師グループによる大型詐欺事件。謎を解く同社の内部資料を本誌が独自に入手した。だまされた積水が調査報告書の公開を拒む理由は。取引を承認した役員が現在も要職にある“闇”をいま明かす。