楽天も本腰、アパレルEC“戦国時代” ゾゾタウン、アマゾンに対抗

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ただ、成長分野だけに市場は混戦模様だ。1月30日にはNTTドコモも、アパレルネット中堅のマガシークに大口出資すると発表。後発組も追い上げ態勢に入ってきた。

ゾゾタウンは「朝令暮改」

先発組も安泰ではない。スタートトゥデイは1月30日、13年3月期の業績見通しを大幅に下方修正。ポイント還元率の引き上げという戦略を、わずか3カ月で取りやめるなど苦戦している。「楽天やアマゾンのアパレル取り扱い強化の影響が大きい」と前澤友作社長は語る(関連記事はこちら)。

11年のネット通販市場は前年比8.6%増の8.5兆円となったが、小売り全体の市場に占めるネット通販比率は2.8%にとどまる。今後は操作が簡単で身近なスマートフォンやタブレットの普及により、一段の拡大が見込める。市場拡大に伴い、服飾品をネットで買うことに抵抗を覚えない消費者も増えてきた。そのパイを奪い合うネット系企業のせめぎ合い。アパレルネット通販は、激しい“戦国時代”を迎えている。

(タイトル下の写真は12年7月に東洋経済のインタビューに答える楽天の三木谷浩史社長、撮影:尾形 文繁)

二階堂 遼馬 東洋経済 記者

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にかいどう りょうま / Ryoma Nikaido

解説部記者。米国を中心にマクロの政治・経済をカバー。2008年東洋経済新報社入社。化学、外食、ネット業界担当記者と週刊東洋経済編集部を経て現職。週刊東洋経済編集部では産業特集を中心に担当。

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