高校に進学するとき、知らない子ばかりでは不安ですよね。そこで、合格発表と同時にTwitterに高校名を投稿します。そしてプロフィールに「4月から○○高校」と書いている子たちとつながっていきます。Twitterに個人情報を書くな、と言いたいところですが、入学式でいきなり「Twitterの○○ちゃんだよね。隣に座ろー!」と友人関係が広がる様子を見ると、この時期だけなら許してもいいかなという思いもします。
同様に、クラス替えの時期も同じクラスの子とつながります。といっても、TwitterはLINEに比べて気軽につながるので、すでに相互フォローになっている子も多く、お互いにリプライで会話するなどして、新クラスへの心の準備を整えます。
アカウントは3つ持つのが当たり前
そして、趣味の友達を探すのもTwitterを使います。好きな芸能人や歌手、好きなスポーツなど、熱が上がるほどマニアな人としか話が合わなくなります。そこでTwitterで同じ趣味の人と出会います。同じ学校や同じ地域といった枠にとらわれない友人ができるのは、Twitterならでは。実際に会うことは勧めませんが、最新情報を共有したり、感想を語り合ったり、楽しく交流できます。
ただ、学校の友達にそのツイートを見られるのははばかられるため、彼らは複数のTwitterアカウントを持っています。「本アカ(メインのアカウント)」のほかに、「裏アカ」、「趣味アカ」など、高校生は平均3つのアカウントを切り替えて使っています。「メインのアカウントでは言えない愚痴も、裏アカなら言える」という気持ちはわかりますが、複数アカウントを並行して使うまめさには頭が下がります。
また、テレビを見ながらTwitterをする子も多いです。Twitterとテレビの相性がいいことは、Twitterを使っている人ならわかるでしょう。同じ番組を見て、ハッシュタグをつけて感想をつぶやき合うと、ネットにもお茶の間ができたような気分になり、楽しいですよね。
中高生は同じ年代ばかりでつながっているため、同じ番組を見ている確率も高く、番組名やハッシュタグをつけなくても話が成立します。「エアリプ」と呼ばれる、あるアカウントへのリプライと指定していなくても誰宛てだとわかる状態です。多くの知り合いの中で、同じ番組を見ている人だけが自然に集まり、終わると自然に解散する、そんなゆるさはLINEにはない交流です。
前述の調査にもありますが、中高生が世の中の動きを知るメディアは、テレビに次いでTwitterが第2位で56%です。半数以上がTwitterの投稿やリツイートからニュースを知ります。知り合いばかりのTwitterで流れてくるニュースは、自分に最適化されているキュレーションツールといっても過言ではありません。
また、彼らは知りたいことがあったら真っ先にTwitterで検索します。これは大人にも最近起きている傾向ですが、検索サイトよりもTwitterのほうが即時性があり、最新ニュースがすぐ入手できるためです。したがって、デマに踊らされやすいとも言えるのですが、それは大人も中高生も同じ。中高生は講習や授業でITリテラシーを学んでいます。あとは経験を積むことで、徐々に判断力を身に付けていくでしょう。
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