いまマツコほど優秀な「食の伝道師」はいない 一気にハネ上がる試食メニューの検索数

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冠番組を多く持つマツコ・デラックスさん。試食をすると、多くの人がメニューを検索するだけでなく、ほかと比べて翌日以降の検索数が激減しないという(撮影:今井康一)

現在、月間利用者数が6000万人を超えたクックパッド。今日のごはん、何作ろう?というときに、人々はクックパッドにやってくる。そして、検索窓にキーワードを入れて検索ボタンをクリック(あるいはタップ)するのが、クックパッドでレシピを探す際の基本行動である。

そのキーワードは、食材、メニュー、調理器具、または「子供が喜ぶ」といった目的など、季節や時間帯に応じて、さまざまなものが選ばれている。

全体的には、その時期にスーパーなどの店頭に多く並ぶ旬食材、あるいは季節や気温に応じて食べたくなるメニューが検索されることが多い。たとえば、いまの時期ならば、なす・トマト・ピーマンといった夏野菜、そうめん・冷しゃぶといったメニューが急上昇している。そしてその変化は、毎年似たような変化を経るため、これから人気となるであろう食材やメニューを、われわれクックパッド編集部は、データから分析・予測し食卓提案を行っている。

検索数は影響力のバロメーター

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そんな中、予測できない形で、突然検索数が上昇するのが、メディアで取り上げられ人気を博した言葉だ。中でも、いまだに影響力が非常に大きいのがテレビ。テレビで紹介され人気となった場合、放送直後からその言葉の検索数は爆発的に増加する。そして、その検索数の大きさがその番組、あるいは紹介している人の影響力を表すバロメーターにもなっているほどだ。「MOCO’Sキッチン」(日本テレビ系)のもこみち、「あさイチ」(NHK)の有働アナやイノッチ、「ケンミンSHOW」(日本テレビ系)などがその代表例である。

しかしテレビによる影響力は、放送直後爆発的には盛り上がるものの、一時的な現象に終始しがちなのも特徴だ。たいていの場合、検索数は翌日以降激減してしまう。ところが最近、テレビによって検索数が急上昇し、放送後もその検索数が激減せず、長期間そのキーワードが検索され続ける現象が見られるようになった。その現象の原因は、「人気タレント、マツコ・デラックスがテレビで試食したメニュー」である。

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