ある「海外インターンシップ」が学生たちの間で注目されている。リクルートキャリアが主催する「GLIP」(グローバル・リーダーシップ・インターン・プログラム)というイベントだ。
次世代リーダーの育成が目的
9日間の日程でスケジュールが組まれ、赴く先はミャンマーのヤンゴン。大きな特長のひとつが、海外渡航費や宿泊費をすべてリクルートキャリア側が負担をする点にある。さらに現地日系企業の協力を得て、フィールドワークなどを実施する。
ここに参加することで、採用に直結するといったことはない。このインターンシップが内外から評価されている理由は、無料で学生を海外に連れて行くこと以上に、「次世代リーダーの育成のため、参加者に修羅場を経験させる」(リクルートキャリア コーポレートスピリット推進部・木村樹紀部長)ことにある。
大きなミッションは、現地の日系企業が抱える課題について、その解決策を提示していくことだ。わずか数日の間で、現地の状況や問題点を発見し、日系企業がその解決策として導入検討するに値するレベルの提案をしなければならない。
今回予定しているテーマは「雇用」という切り口から、事業課題の解決策や人材に関わる課題の解決策を探るというもの。具体的には「現地社員をいかに会社に定着させるか」「現地の幹部候補生をどうやって確保・育成させるか」など、まさに企業が今直面している問題そのものがテーマになっている。ヒアリング先のアレンジはリクルート側で行うが、調査手法や結果のまとめ方はすべて学生に任されている。
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