修羅場を経験できる「海外インターン」の魅力 ミャンマーまでの渡航・宿泊費は無料!

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最終日には、影響力のある企業の現地責任者らにプレゼンをする機会が与えられ、解決策を提案していく。それは単にセレモニー的なものではなく、優れた内容であれば、企業側も実際に採用する可能性もあるという。

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現地でフィールドワークも経験する

異国の地に行って、解決策を見つけ出すという作業は大変だ。このため、インターンプログラムには、国内で行われる2日間の事前研修がある。これがもう一つの目玉。「優秀な子ほど、自分自身に成功パターンを持っていて否定されるのが怖い。まずその成功パターンをボロボロになるまで打ち砕く」(木村氏)。

誰しも過去の経験から、どうすれば成功できるかという、パターンを持っている。まずそれを否定、内省させる作業から始まる。参加者同士が互いの意見をぶつけ合いながら、お互いの弱さ、自分の足りなさを自覚させる。そしてそこから自分の本当の考え方や強みがどこにあるのかを発見させていくという。

「これからは期待に応えるだけでは生き抜けない。自分自信の成功体験が通用しない場所で、イノベーションといった新たな解決策を生み出せるか、それが次世代リーダーに求められている」(木村氏)。リクルートに蓄積された1万社にも及ぶ研修プログラムを仕立て直し、究極のインターンシップを作り上げている。

学歴・語学力は不問、覚悟と挑戦心があれば!

このインターシップでは、学歴や専攻、年齢だけでなく英語といった語学力も不問だ。「語学は手段にすぎない。海外で修羅場を経験するという意味では語学力はなくてもいい」(木村氏)。求められているのは、本気で成長する覚悟とチャレンジ精神だという。

今年の募集人員は30人。これに対して応募学生数は3000人にも達する見通しだ。書類選考はあるが、人物評価を重視しているため、可能な限り面接を行うという。集まる学生も多種多様。参加者も大学1年生から修士2年生までと各世代のメンバーが選ばれる。

100倍の倍率をくぐり抜けて来る学生たちだけに、優秀な学生が多いという。昨年は起業家や海外ビジネス経験者、WEBアプリのエンジニアらが企業側から参加していた。受け入れる日系企業からは「こんな優秀な学生は見たこともない」との声があがる。

そもそもこのGLIPが始まったのは3年前。持ち出しばかりのプロジェクトに、当初社内では懸念の声が強かったが、「リクルートは採用や人事戦略の支援をやっている。なら、会社のインターンシップもトップレベルのものを提供しないといけない」(木村氏)と押し切り、実施まで持って行った。

参加学生からの評価は高く、「今後の成長するきっかけをくれる場所」「就業観、価値観が変わる」といった声が相次ぐ。ただ毎年30人と体験できる人数が限られているのが少々残念なところだ。無料のインターンシップだけに規模は限られてしまうが、参加企業からは「このプログラムを商品化できないか?」「コスト負担してもいい」といった要望も出ているという。

今年のGLIPは、7月上旬にエントリーを締め切り、8月に参加者の人選を終了させるスケジュールとなっている。そして9月には次世代リーダーを目指す学生たちが、現地企業も頭を悩ます難問に挑戦するため、ミャンマーに旅立つ予定だ。

宇都宮 徹 東洋経済 記者

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うつのみや とおる / Toru Utsunomiya

週刊東洋経済編集長補佐。1974年生まれ。1996年専修大学経済学部卒業。『会社四季報未上場版』編集部、決算短信の担当を経て『週刊東洋経済』編集部に。連載の編集担当から大学、マクロ経済、年末年始合併号(大予測号)などの特集を担当。記者としても農薬・肥料、鉄道、工作機械、人材業界などを担当する。会社四季報プロ500副編集長、就職四季報プラスワン編集長、週刊東洋経済副編集長などを経て、2023年4月から現職。

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