セブン&アイ、不振のスーパーは依然お荷物 コンビニ好調でも気の抜けない展開続く

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ただ、イトーヨーカドーにはわずかながら改善の兆しも見える。第3四半期のみを取り出せば、赤字だった前年同期と比べて減収ながら黒字化。秋以降、「L&B GALLORIA」などプライベートブランド(PB)の衣料品が健闘し、粗利率の改善に貢献した。極端な値下げではなく接客の強化により客数を増やす、発注精度を上げて無駄な在庫を持たないなど、改善のための取り組みを続けている。

ヨーカドーは6割減益

とはいえ、第3四半期累計では営業収益9800億円(前年同期比1.9%減)、営業利益13億円(同62.4%減)と大幅な減益で、依然としてお荷物となっている。ヨーカドーはパート比率を9割に高めた店舗での運営を開始している。

今後、売り場に専門店テナントを入れてヨーカドーだけでは提供できない商品も取り扱うなど、顧客のニーズを掘り起こしたテコ入れが本格的に軌道に乗らなければ、グループの足を引っ張るだけ。コンビニが好調なセブン&アイだが、気の抜けない展開が続く。

平松 さわみ 東洋経済 記者

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ひらまつ さわみ / Sawami Hiramatsu

週刊東洋経済編集部、市場経済部記者を経て、企業情報部記者

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