いるいる!「上から目線な人」のかわし方 やる気を喪失させる難敵に、戦わずして勝つ
彼らのそうした悪意にさらされると、立場が弱い人や自分に自信がない人ほど、「もしかして自分が間違っているのかも……」と思い込まされてしまいます。そうなれば、相手の思うツボ。あなたをおとしめてヤル気を奪おうとする、上から目線の人の術中にハマったも同然です。
相手が動揺を見せると、彼らは、ここぞとばかりに攻撃性をエスカレートさせることがあります。「自分を脅かす相手は、これを機に徹底的に叩いておけ」というわけです。
ですから、上から目線の人の前で、オロオロしたり落ち込んだりした様子を見せるのは絶対にNG。
もし、あなたが攻撃をしかけられた場合、「この人は、デキる自分のことがうらやましいんだな」「けなされてはいるが、むしろ褒められているな」くらいポジティブに受け止めて、攻撃をさらりと受け流すのが得策です。
相手の「不安」に関心を示すと、攻撃性がやわらぐことも
ただ、上から目線の人に動揺を見せまいとして、無視・無関心といった態度をとる人をときどき見かけます。
具体的には、「ふーん」「そう」など聞いていないことがあからさまな生返事、相手の目を見ず別のことを考えているような素振り、「はいはい、わかりました」などその場しのぎが明らかな返事など。このように、「あなたなんかに、まったく関心がありません」という態度をとられれば、たとえ上から目線の人でなくてもいい気持ちはしません。
人間には、「他人に関心を持ってもらいたい」という基本的な欲求があります。髪型を変えれば他人から「髪切った?」と言われたい、フェイスブックでよい出来事を投稿すれば「いいね!」をもらいたいのが、自然なのです。
ですから、上から目線の人を相手にする場合は、動揺は見せないながらも、「相手に関心のある態度」を示すことも重要です。
とはいっても、積極的にこちらから相手に絡んでいく必要はありません。ただ彼らが不安になっている理由に想像を巡らすだけでよいのです。たったこれだけのことでも、相手に関心を持っていることになります。
心の中で思っていることは、どんなに隠しても、顔や声など外に出てしまうものです。このことは同時に、こころの中で相手に関心を示すだけで、そのことが相手に伝わるということでもあります。
「この人は今、不安になっているんだな」と相手の気持ちに寄り添うだけで、場合によっては、相手の攻撃がやわらぐこともあります。何よりも、あなたのこころが落ちついて、相手の攻撃をある程度受け流すことができるようになるはずです。
彼らと仕事をする際は、もし相手のナルシシズムを満たしてあげるフリができるのならば、おだてることで一時的に花を持たせるというのも有効な手です。
彼らに共通するのは、「認められたい欲求」があるのに、現実では「自分は認められていない」という不満があることです。これを満たしてあげることで、彼らの攻撃性を抑えることができます。
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