一流のクリエイターは、皆「勘違い」の達人だ ヒットを生み続けるために必要な「恥知らず」
長年コンテンツ業界で仕事をしてきた岩崎夏海氏が、その中で培った「価値の読み解き方」を駆使し、混沌とした現代のライフスタイル感をつづります。本記事は岩崎夏海メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」(夜間飛行)からお届け。
小説は「恥知らず」でなければ書けない?
最近、「クリエイターとは何だろう?」ということを再び考えている。「クリエイター」とは、何かを作れる人のことだ。
では、どうしたら何かを作れるのか? たとえば、小説はどうしたら書けるか?
そこで思うのは、小説を書くにはある種の「勘違い」が必要だということ。だから、クリエイターには「勘違いした人」が多い。というか、そういう人しかクリエイターにはなれない。
では、クリエイターになるために必要な勘違いとは何か? 今回は、そのことについて書いてみたい。
クリエイターに必要な「勘違い」とは、「私はこの世界を理解した」という思い込みのことである。たとえば、「ニートが異世界に転生した小説」を書こうとし た場合、作家には「私はニートを完璧に理解している」あるいは「私ほど異世界に詳しい人間はいない」といった勘違いが必要だ。これがないと書けない。
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