アジアには、民主選挙より独裁が向いてる? 欠如する民主主義のインフラ

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選んだ後も、政治家を監督するのは有権者

今から30年前に米国の影響力が衰えつつあったとき、大胆な規制緩和と行革で強いアメリカを復活させたレーガン大統領は国民に向けてこう語りかけた。

「政府は車でありドライバーは国民である。どの方向に、どんなルートで、どんなスピードで行くべきかは国民が政府に命令するのであり、決して逆ではない。少数のエリートが、国民の望む政治より優れた政治をするという考えに同意しない。私は大統領になったのではなく、大統領という機関の信託を一時的に受けただけであり、その力は私にではなく私たちの憲法の最も偉大な最初の一言、すなわち”We the people(われわれ人民)”に属する」

日本の次期政権は国民が求めている政策の道を、適切なスピードとルートで走ってくれるだろうか。政府を監督するのは自分たちなのだという強力な自覚なしに、美しい国にも新しい国にもたどり着けないのだ。

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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