日本人女性の7割が「髪」で損している理由 自由に「整形」できるパーツをフル活用せよ

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目の横ギリギリを通る前髪は、顔の面積を小さく見せます。丸い顔が卵型に見えます。さらに、顔に影が落ちるので、顔に立体感が出てより細く見えます。

5秒でスタイルがよく見える、小アタママジック

世の中では、小顔、小顔と言われますが、小顔と同じくらい大事で、かつ顔を小さくするよりも簡単なのが「小アタマ」です。「八頭身のモデル体型」などという言葉があるように、全身バランスの良さは、頭の小ささで表現されます。もちろん、生まれつきのサイズもありますが、この「小アタマ」に関しては、髪の見せ方をちょっと変えれば、手に入ります。

小アタマは「ひし形」シルエットで作られる

では、小アタマに見えるバランスのいい髪型はどんな髪型かというと、ずばり、「ひし型」に見える髪型です。

もっと詳しくいうと、

① トップに高さがあり

② ハチ周りが膨らんでなく

③ 耳横にボリュームがあり

④ そこより下は耳横よりも幅が狭まる

これが、どんな人でもバランスがよく見えるひし型の法則です。とくに、ひし形の頂点を作る①と③は重要です。そして、この①と③は、一瞬で作れます。

まず、①のトップに高さを出すためには、分け目をぱっくりつけないことが大事です。分け目がぴしーーっとまっすぐついていると、どうしても、その分け目部分が一番へこみます。するとひし型の頂点になるべき、トップがへこんで見えるのでバランスが悪くなります。

そうしないためには、分け目をぼかすに限ります。具体的には分け目から左右1センチ分の毛を指でぐっとつまんで持ち上げます。こうすると分け目が見えなくなり、トップに高さが出ます。前から後ろに向かって3カ所くらいつまめば十分です。5秒で印象が変わります。 

もっといいのは、朝、分け目をつけるときに分け目付近にボリュームを出しておく方法です。分け目をとったあと、その左右の毛を、少しだけつまんで逆サイドに移動するのです。つまり、分け目の左の毛を少しつまんで分け目の右側にもっていきます。分け目の右側の毛も、ちょっとだけ左側にもっていきます。これを3〜4カ所やるだけで、分け目が見えなくなり、ふわっとボリュームが出ます。

よく分け目をジグザグにしましょうというテクが紹介されますが、ジグザグ分け目よりも、こちらのほうがわざとらしさがなくなり、自然な仕上がりになります。これは、小アタマに見せたいときだけではなく、髪が薄くなってきた人にもおすすめの方法です。

次に、③の耳横にボリュームを出す方法ですが、実はこれには裏ワザがあります。よく、ヘアカタログを見ると、耳横にふわっと広がりがあるスタイルが載っていると思います。これは「パーマをかけて広がりをもたせている」と思われがちですが、実は、サイドの髪を耳にかけて広がりを見せています。

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「でも、耳かけといっても、耳は見えないけど?」と思うかもしれません。そうなんです。ポイントは、耳を全開にしないことです。一度、内側の毛を耳にかけてサイドにボリュームを出したら、それが見えないように外側から毛をかぶせているのが、ヘアカタログ的テクニックなのです。

最近では、SNS用に「みんなで集合写真撮ろうよ」などと言われることが多くなっています。このとき、5秒でいいので、①分け目を持ち上げる、②サイドの髪の内側を耳にかけるの2つをやるだけで、写真映りが大きく変わってきます。

私たちが想像している以上に、人の印象は髪に左右されています。髪は顔についているパーツの中で、唯一、メスを使わずに好き勝手に切り刻めるパーツです。つまりもっとも簡単に「整形」できるのが髪なのです。

佐藤 友美 ライター・コラムニスト

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さとう ゆみ / Yumi Sato

1976年北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社のADを経て文筆業に転向。元東京富士大学客員准教授。

書籍ライターとして、ビジネス書、実用書、教育書等のライティングを担当する一方、独自の切り口で、様々な媒体にエッセイやコラムを執筆している。

著書に8万部を突破した『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『道を継ぐ』(アタシ社)など。理想の男性は冴羽獠。理想の母親はムーミンのママ。

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