日本人女性の7割が「髪」で損している理由 自由に「整形」できるパーツをフル活用せよ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これは実はよくある話です。人は、前髪や顔まわりの毛はほんの少し変わるだけでその変化に気づくのですが、毛先はどれだけ変わっても、ほとんど気づきません。相手が男性であればなおさらです。

こんなこともありました。100人の美容師さんたちを前に、同じモデルの異なるヘアスタイルの2枚の写真を見せて「どこが違うと思いますか?」と聞く実験をしたのです。

最初の2枚は、アイロンで毛先を縦に巻いた「Iラインのスタイル」と、横に巻いた「Aラインのスタイル」を並べました。「違いが分かる人?」と聞いたとき、全員の手があがるまでに7〜8秒程度かかりました。次の2枚は、前髪を6:4分けにしたスタイルと、7:3分けにしたスタイルを並べました。こちらは、写真を出した瞬間に全員が手をあげ「前髪の分け目が違う」と答えました。

プロの美容師さんでさえ、毛先の巻き方の違い(シルエットも全然違ったのに!)よりも、前髪のほんの少しの分け目の違いに目がいくのです。まして素人ならなおさらです。ですから、髪を変えたことを気づかれたいのであれば、まず、前髪を変えましょう。髪を切らないまでも、分け目を変えるだけでも雰囲気がかわります。

3キロ痩せるより痩せて見える影の落とし方

影をあやつることができると、「見た目体重」もあやつることができます。「見た目体重」は、髪型次第で変わります。3キロ程度なら、実際にダイエットするよりは、顔周りの毛をいじるだけで細く見えます。

ファッション誌の撮影現場では、なんだか冴えない雰囲気だった人が、ちょっとブローをしたり、毛先を巻いたりするだけで、別人のように可愛くなったりするということは、もう日常茶飯事です。

中でも衝撃的だったのは、体重が60キロを超えたある一人の読者に半年間密着するダイエット企画のことです。継続的に写真撮影をして、どれだけ痩せたか、誌面で報告するページでした。

その月は、2カ月で3キロ痩せた彼女にTシャツ短パンになってもらい撮影したのですが、2カ月前と「ビフォア→アフター」を並べても、その差が写真では全然わからなくて、ほとほと困ってしまいました。もちろん、写真加工でほっそり見せるなどのズルはご法度です。

そのとき、ヘアメイクさんが慣れた手つきでひょいっと彼女の前髪に触りました。彼女の前髪の分け目を少しだけ変えたのです。するとどうでしょう。彼女が、急にほっそり見えるようになったのです。

「実際に3キロ痩せたことよりも、前髪の分け目を変えるだけで、こんなに見た目が変わるんだ!」と、私は衝撃を受けました。そのときは、マジックを見ているようだったのですが、今、思い出せばなぜ彼女がほっそり見えるようになったのか、その理由がわかります。

ぱっくり真ん中分けだった前髪を、6:4に分け、全開だった額に、少しだけ前髪の影が落ちるようにしたのです。メイクでは、細く見せたい部分に肌よりも濃い色をのせて影を作りシェーディングすることが常識ですが、この「シェーディング効果」を、前髪で出したのです。

次ページ八頭身とまではいかなくとも
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事