「普段は、子どもの保育園の送りは夫で、迎えは私。でも、夫の都合で、たまに私が送りもやることがある。そんなときは、飲み会参加を “交換条件”にするんです(笑)」
つらくても、仕事に食らいつくくらいがいい
子育ては仕事以上に予測不能の連続だ。垣上さんのように3人も子どもがいれば、誰かが病気するなどは予測不能を超え、もはや日常茶飯事だろう。働きながら、どう対処しているのか?
「市の病児保育にも登録してはいるのですが、場所があまりに遠すぎて利用できない。だから、子どもが病気のときは会社を休むしかありません。とはいえ、私もそう長くは休めず、長引きそうなときは、夫に頼むしかない。すると、前日、夫が“ド残業”して休んでくれます」
長男が通う小学校が、インフルエンザにより、1週間学級閉鎖なんてときには、最終手段を使う。夫の母、つまり垣上さんの姑に協力を願うのだ。
「私の両親はまだ働いているため、義母にはお世話になりとおし。多いときで2か月に1回程度、千葉のわが家に来て貰い、子どもを見て貰っています」
夫との夫婦仲だけではなく、嫁姑の仲が円満なのも、仕事と家庭の両立の秘訣のようだ。
しかし、これまでの長い「両立人生」もつねに順風満帆だったわけではない。営業への異動直後以外にも、苦しい時期はたくさんあった。
「第2子を産んだ後、仕事と育児の両立にも慣れて、そろそろ、ワイン販促担当の以外のチャレンジングな仕事がしたかった時期がありました。本当はもっと挑戦したいのに、私に未来はあるのかなと、悩んだこともありました。」
08年、千葉支店から赤坂オフィスに異動し、通勤時間の問題等でフルタイムから時短勤務に移行したばかりのときも、時短勤務特有のつらさを味わった。
「周囲の人が遠慮してか、仕事がもらえず、当初はとても暇だった。これでは、私の存在価値がないなと、考えてしまいましたね」
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