モノが売れないのは、「男性不況」が原因?

縮小する「男の消費」、堅調維持する「女の消費」

第1回は男性不況の概要、第2回は男性不況と所得格差の関係、第3回は男性不況と結婚の関係について見てきました。

最終回の今回は、「モノが売れない」現状と男性不況の関係について、ご説明したいと思います。

寒くなる一方 サラリーマンの懐具合

「男性不況」のあおりを受けて、ここ数年、男性の給料が激減していることは、本連載で何度もご紹介してきたとおりですが、同時に男性サラリーマンの小遣いもガタ減りしています。

新生銀行が実施している「サラリーマンのお小遣い調査によりますと、金融システム不安が起きた1997年のサラリーマンのお小遣いは6万6900円でした。さすがにバブルの絶頂期に比べると減ってはいたものの、まだまだサラリーマンの懐は、比較的余裕があったのです。

画像を拡大
サラリーマンのお小遣いは、右肩下がりを続けている。

ところが、翌年の98年には5万5800円と、一気に1万円以上もお小遣いが減ってしまいました。金融システム不安が、サラリーマンの懐を直撃したのです。しかし、これはまだ、受難の時代の序章にすぎませんでした。

その後、サラリーマンのお小遣いは、一度は6万円台に戻すものの、再び減少し始め、2004年には3万8300円と、ついに4万円を割り込みます。02年からは、景気回復期に入っているのですが、サラリーマンの懐は一向に暖かくならなかったのです。

05年からようやく上昇に転じますが、リーマンショックが起きた08年を境に再び下落し、11年にはついに3万6500円と、15年前の半分程度の水準にまで落ち込んでしまいました。

直近の12年は前年までの反動か、さすがに少し増えましたが、依然4万円にも届いていないのが現状なのです。

次ページ「男の消費」が縮小し、「女の消費」が堅調を維持
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」
  • 今見るべきネット配信番組
  • 「お金で損しない」森永康平のマネーリテラシー講座
トレンドライブラリーAD
人気の動画
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
アメリカの若者の心つかむ中国アパレル「SHIEN」の正体
アメリカの若者の心つかむ中国アパレル「SHIEN」の正体
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
私大トップ校の次の戦略<br>早慶上理・MARCH・関関同立

受験生確保や偏差値で高い水準を誇る関東・関西のトップ私大13校。少子化や世界との競争といった課題に立ち向かうための「次の一手」とは。大きく揺れる受験動向や、偏差値や志願倍率と比べて就職のパフォーマンスが高い大学・学部なども検証します。

東洋経済education×ICT