未婚男性を追い込む「3%説」に隠されたウソ

まことしやかな数字に踊らされていない?

よく見かける「35歳以上の男性が結婚できる確率は3%」という数値、本当に正しいのでしょうか(写真:bee / PIXTA)

婚活サイトの広告や婚活アドバイザー・コンサルタントのブログ等で、「35歳以上の男性が結婚できる確率は3%」という数値をよく見かけます。女性については「2%」「1%」などと、さらに厳しい数値も主張されています。これらはアラフォー独身男性・独身女性のみならず、そのご家族や周囲の人にとっても気になるところでしょう。

ところが実際には、この数値は間違っています。そのわりによく見かけるのは、衝撃的・刺激的な数値は、たとえそれが間違ったものであっても、独り歩きして広まりやすいからでしょうか。

そこでこの記事では、「35歳以上の男性が結婚できる確率は3%」(以下「3%説」と呼びます)という数値が何を根拠に導き出されているのか、どこが間違っているのかを検証します。

「結婚できる確率3%」はここがおかしい!

統計数値の真偽を確かめるための基本はいくつかあります。3%説の場合、(1)数値の出典はきちんとしているかどうか、(2)数値が適切に扱われているかどうか、という2点、特に後者が重要になります。

(1)数値の出典はきちんとしている?

世の中には、真偽不明の怪しげな情報がいろいろ出回っています。そこでまず出典(情報源)を確認しましょう。これは情報の正しさを確認するための第一歩です。いくら探しても出典を確認できないような情報は、統計数値に限らず、デマやデタラメの可能性が高いと判断できます。

3%説の根拠となっているのは、国勢調査の結果です(e-Stat 政府統計の総合窓口で公開されています)。ご存知の通り、国勢調査は日本の統計の根幹をなすもので、その信頼性は高いと言えます。3%説の論者が引用している数値(未婚率)も、それ自体は間違っていないので、この点は問題ありません。

(2)数値の扱い方は適切?

しかし、信頼できる出典から得られた数値でも、その扱い方を誤ったら、正しい情報は引き出せません。3%説はこの部分に問題を抱えています。

ここで言う「扱い方」とは、具体的には「数値の読み方」「数値の計算方法」「数値の意味の解釈」といったことです。以下、3%説の根拠とされている計算を追いながら、問題点を検証してみましょう。

次ページ「パーセント」の差は確かに2.6になるが…
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