40歳女性、真剣ネット婚活の「意外な結末」 自力で手に入れたマンションも職も手放し…

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アラフォー女性本気のネット婚活。その意外な結末とは?(イラスト:堀江篤史)

ネット婚活で出会って結婚する人が珍しくなくなった。結婚相談所に登録した場合も、複数の相談所が参加するデータマッチングのシステムを利用することが多いので、広義のネット婚活だと筆者は思う。

最大の利点は、年齢や年収などの希望条件に沿った独身の異性を何十人、何百人と見つけてアプローチできることに尽きる。普通に生活していたら巡り合えなかった人との良縁に恵まれるかもしれない。

欠点もある。相手からも同じように要件でフィルターにかけられることだ。「35歳未満」で検索をかけられたりすると、われわれ晩婚さんはお見合いの場にすら出られなくなる。性格や相性といったアナログ要素は第一段階では切り捨てられるのがネット婚活なのだ。

資格片手に国内外を渡り歩いた30代

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今回登場してくれる薬剤師の中島由紀子さん(仮名、42歳)は色白の肌が健康的で、30代半ばぐらいに見える女性だ。九州で生まれて関西で育ち、大学卒業後は薬剤師としてしばらく働いた後にカナダへ語学留学をした。現地で出会ったカナダ人男性との付き合いが帰国後も続き、別れたときは30歳になっていた。

由紀子さんはこのタイミングでネット婚活を始めたのではない。「カナダ人と結婚してカナダに住むのではなく、自分の力でカナダに住んでやる!」と決意した。20歳の学生のような勢いである。

一般的に晩婚さんは自分の年齢を5歳から10歳ぐらいは若く認識している。20代のうちに本気で家庭生活を志す人は少なく、30代でも若者気分だったりする。ちなみに筆者は今年40歳になるが、「成人式から10年も経つからそろそろ大人にならなくちゃ」ぐらいの自己認識である。10年じゃない。あれから20年だぞ!

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