離婚経験者は、相手選びが早い?
バツイチは男女ともにモテるという俗説がある。筆者も離婚経験者だが、離婚直後に付き合い始めた同級生と再婚して現在に至る。不特定多数の異性から言い寄られるようなモテは残念ながら体験していない。
実感としてわかるのは、離婚経験者は「この人とならば結婚したい。今度は大丈夫だろう」という判断が早いことだ。離婚は家族が壊れてしまうことを意味する。極めて手痛い失敗だ。だからこそ、「どうすれば次は失敗せずに済むか。自分が本当に幸せになるにはどんな人と一緒になるべきか」を頭ではなく体で悟るのである。
とはいえ、離婚などをしなくてもよき相手を見つけてスピーディに結婚する方法はある。先達の経験から学び、果敢に実践することだ。
ミシュランガイド掲載の人気フレンチレストラン「ビストロアンバロン」(東京・西麻布)を経営する両角(もろずみ)太郎さん(51歳)は、東大理学部卒のエリートだ。
安田火災海上保険(現・損保ジャパン)に入社し、ペンシルバニア大学ウォートン・スクールでMBAを取得後、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントなどで長く働いた華やかな経歴を持つ。リーマンショックを機に金融業界を離れ、2009年にビストロアンバロンを開店した。
寂しがりを自認する両角さん。最初の結婚は27歳と早かった。48歳のときに離婚し、約1年後に現在の奥さんとの再婚を決めた。自分自身の婚活経験も生かして、ビストロアンバロンで「出逢いナイト」を不定期開催している。男女それぞれ20名を募り、ワインと食事を楽しみながら出会うイベントだ。持ち前のロジカルシンキングとサービス精神を発揮して、なんと100%のマッチング(デート成立)を実現しているという。ランチとディナーの間の休憩時間にお店を訪れて、両角さんのお話を聞いた。
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