――最初のご結婚、21年間も続いたんですね。いきなり失礼ですが、そのお話から聞かせてください。
1992年に結婚して、2013年に離婚が成立しました。前妻は大学の後輩です。同級生の紹介で出会いました。業界は私と違います。彼女はIT業界で働いていました。子どもはいません。
世もうらやむラブラブカップルだったと私は思っています。でも、相手には鬱積しているものがあったようです。アグレッシブな環境の外資系金融に長くいて人が変わってしまった、と言われたこともあります。「オレはこんなに稼いでいて忙しいんだぞ」という傲慢な気持ちも確かにありました。相手に対するリスペクトや思いやりが足りなかったのかもしれません。
2012年の春に離婚を切り出されました。なんとか修復しようと努力しましたが無理でしたね。半年間は悩んでいましたが、修復不能と判断してからは、お互いに行動は早く、1カ月半で離婚が成立しました。。
離婚届けを出したその日から、婚活をスタート
――結婚生活はもうこりごり、とは思わなかったんですね。婚活はすぐに始められたのでしょうか。
はい。離婚届を提出したその日から婚活スタートです。結婚相談所から資料も取り寄せましたが、知り合いや店のお客さんからの紹介で十分でした。誰かを紹介してもらったら必ず1回はデートをしてみると決めていました。
我々シニアが結婚相手を見つけるのは難しいことはデータ上も明らかです。だからこそ、1年間の短期集中で婚活することを自分に課しました。そのためには初期投資も必要です。付き合いを始めたときにワンルームの部屋では格好がつかないので、店の近くに1LDKの賃貸マンションも契約しました。家賃は月23万円弱で、痛い出費でしたが、最長2年間の投資と思い、あきらめました。
結婚する目的、相手に求めるもの、自分が提供できるものは明確でした。私の婚活目的は、一人は寂しくて嫌なので人生のパートナーが欲しい、です。
相手に求めるのは2点のみ。飲み食いが好きなこと、旅行が好きなことです。ただし、普通の「好き」ではありません。私はほとんどのお金を飲み食いに費やしていますし、旅行は緻密なスケジュールを立てて歩き回ります。ホテルにはお金を使わず、バックパック旅行も辞しません。ハードな旅行も一緒にできる女性でないと困ります。
相手に提供できるものはその裏返しです。(レストラン経営者でグルメな)私と一緒に外食をすれば、一般の客とは明らかに異なるサービスを受けることができます。私が作る美味しい料理も食べられます。そして、プロ顔負けの緻密な旅行計画で国内外の旅行を楽しむこともできるのです。もちろん、行き先は相手の希望も聞きますよ。
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