スマホの使いすぎは、身体をボロボロにする

首の筋肉の凝りを決して侮ってはいけない

多くの小中高校生が肩凝りや頭痛、首の凝りの改善を訴えて来院してきている。すべてスマホのせいだとはいえないが、8割を超える割合でスマホいじりが原因にあるというのが私の実感だ。首の筋肉の凝りによる痛みは、顔や喉にある器官の神経を興奮させ、耳鳴りやドライアイ、慢性鼻炎の原因ともなる。

30~50代でも頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気を訴えるデスクワーカーが驚くほど多くなっている。その原因がスマホ依存症であることも少なくない。

特に首の筋肉の凝りが体の不調の元凶だということを現代医化学は知らない。痛みと病気の関係の研究が大幅に遅れているからだ。スマホを使うと姿勢は前かがみになり、首はうなだれ、視点は長時間に渡って一点にとどまる。焦点を合わせる目の器官は疲労困ぱいして悲鳴をあげる。

もともと人間の目は光源を見るようにはできていない。自然界では太陽光による反射光で、あらゆる「モノ」を見るように発達してきたため、光の源を見つめすぎると視神経はすぐに疲れてしまう。視神経の疲れが脳を異常な興奮状態におとしいれ、睡眠障害や目の奥の痛み、頭痛、めまい、嘔吐などの症状があらわれてくるのだ。

「眼精疲労」は睡眠を取っても回復しない

いわゆる目の疲れ「眼精疲労」である。眼精疲労は眼疲労とはまったく違う症状で、睡眠を取って休んだとしても回復しない。スマホの使い過ぎはパソコンやテレビの見過ぎ以上にさまざまな症状のもとになる。悪循環的に聴神経まで過敏にさせ、最終的には「メニエール病」に至る。

メニエール病は女性に多いが、男性も少なくない。めまいや難聴、耳の詰まりなどを感じる病気だ。症状がひどくなると、頭を少しでも動かすだけで立っていられなくなるほどの回転性のめまいが襲い、耐えられない気分の悪さと吐き気をもよおす。科学的には原因不明とされ、医師の処方する投薬治療では完治しない。経済活動だけでなく普段の生活にまで支障をきたす。

筋肉は、縮むことと伸びることの繰り返しにより、体液が滞らず各器官に運ばれて、細胞や組織が元気になるように設計されている。座りっぱなしや立ちっぱなしなど同じ姿勢を長時間続けさせると、筋肉細胞は疲労が始まり、筋肉は収縮して硬くなり凝るようになる。筋肉にとって必要な酸素や栄養が運ばれないばかりか、疲労物質が排出されないため筋肉の細胞がこの環境を嫌がって萎縮するからだ。

次ページ凝りは致命的な病気を引き起こす
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